beacon

[女子W杯]5度目のW杯で悲願達成!!澤が大会得点王&MVPに輝く

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.17 女子W杯決勝 日本2-2(PK3-1)アメリカ フランクフルト]
 
 なでしこクイーンが世界のクイーンに! 史上初のW杯制覇を成し遂げた日本女子代表のエース、MF澤穂希(INAC神戸)は1-2の延長後半に起死回生の同点弾。これが大会通算5点目となり、得点王に輝くと、アジア人初の大会MVPも獲得し、世界一のタイトルと合わせ、3冠を達成した。

 1-2で迎えた延長後半12分、MF宮間あや(岡山湯郷)の左CKに合わせたのが澤だった。ニアサイドに飛び込み、相手DFの前へ回るとゴールに背を向けた状態から右足アウトサイドで蹴りこむ技ありシュート。澤の国際Aマッチ通算80得点目となる今大会5点目が劇的な同点弾となり、PK戦の末、世界一に上り詰めた。

 全試合に渡って存在感を見せつけてきた。グループリーグ第2戦のメキシコ戦(4-0)ではハットトリックの活躍。国際Aマッチ通算78得点とし、試合前まで75得点で並んでいた元日本代表FWの釜本邦茂氏を超え、男女合わせて歴代単独の最多得点記録を樹立した。そして、準決勝のスウェーデン戦(3-1)では勝ち越しゴールを決めて大会4得点目。ブラジルのMFマルタと並び、得点ランクトップタイに浮上した。そして決勝戦での値千金の同点弾。大会通算5得点とし、得点ランク単独トップに躍り出ると、得点王の称号とともに大会MVPの栄冠にも輝いた。

 澤は93年12月6日のアジア女子選手権・フィリピン戦(4-0)で代表デビュー。この試合で4得点を決める華々しいデビューを飾った。それから18年が経った今もキャプテンとして、代表の背番号10を背負い、なでしこジャパンの最前線を走っている。3度の五輪と5度のW杯を経験。18年という月日をかけて国際Aマッチ173試合に出場し、80得点を決めた。

 試合後のテレビインタビューでは「ずっと世界一を目標に戦ってきたので、まだこの現実が受け止められない。本当に嬉しいです」と興奮冷めやらぬ表情を見せながら、「金メダルを持って帰ります!」と満面の笑みで話した。95年のW杯から自身5度目となった今回のW杯ドイツ大会。なでしこジャパンを引っ張ってきた大エースが世界MVPにふさわしい活躍を見せ、タイトル総なめという最高の形で大会を終えた。


▼関連リンク
女子W杯2011特設ページ

TOP