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闘莉王&中澤でケーヒル完封、09年初の無失点

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[2.11 W杯アジア最終予選 日本0-0オーストラリア 日産ス]

 DF田中マルクス闘莉王(浦和)、DF中澤佑二(横浜FM)の両センターバックがゴール前に立ちはだかった。09年に入って3試合連続でセットプレーから失点していたが、前半41分のCKのピンチも体を張ってはね返し、今年初の無失点。1トップに入ったケーヒルには中澤、闘莉王が厳しく寄せ、自由なプレーを許さなかった。試合前は「問題があるのは日本のDF」と挑発発言を繰り返していたピム・ファーベーク監督も「ケーヒルがダメというよりも日本のディフェンスがよかったのだと思う」とお手上げだった。

 「最後まで崩されなかった。失点しないことが重要な展開で、ゼロに抑えられたのは良かった」と闘莉王は胸をなで下ろした。被シュートは3本。オーストラリアが人数をかけて攻めてこなかったこともあるが、攻撃の起点となるケーヒルを完全に封じ込めたのが“勝因”だった。

 「いいサッカーはできていたけど、最後はどんな形でも点を入れないと。自分を含めて、そういう貪欲なところを出していかないと」。勝ち切れなかったことには悔しさを隠せなかった闘莉王だが、守備陣としては納得のスコアレスドローだった。

<写真>日本代表DF闘莉王と中澤(2番)
(取材・文 西山紘平)

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