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W杯出場決定!!出場全選手コメント

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[6.6 W杯アジア最終予選 ウズベキスタン0-1日本 タシケント]

 日本代表は6日、アウェーでのウズベキスタン戦に1-0で勝利。A組2位以内を確定させ、4大会連続4回目のW杯出場を決めた。開催国の南アフリカを除けば、各大陸予選の中で日本のW杯出場決定は世界最速。予選2試合を残しての予選突破となった。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
「キリン杯で点を取れていて、すごく調子もいい中で、最終予選でゴールを決めたい気持ちが強かった。ゴールはツイてたし、上手く押し込めた。(中村)憲剛さんが持ったら裏を狙う意識はいつもあった。いいパスが来て、トラップして、思い切り打とうと思ったら跳ね返ってきた。頭の近くに来たので、勢いで行ったゴール。アウェーの雰囲気の中で初めて決められて、みんなも大喜びしてくれた。キリン杯のときは“よしよし”みたいな感じだったから(笑)。それだけ大事なんだなと」
―ヘディングで押し込んだのは自分らしい?
「反応できたのはよかった。決められてよかった。サッカーをしていて良かったと思った瞬間だった。このゴールは運も含めて特別なゴール。このゴールでやっとチームの一員になれた。W杯予選はまだ続くけど、自分のスタイルで得点を狙っていきたい。今までキリン杯で点を取れてたから、ここで取らないといろいろ言われるだろうなと思っていた。重要なゴールだった。親善試合なら次があるけど、大事なところで取れていい経験になったし、自信になった。でも、これを続けていかないと意味がない。キリン杯のゴールは喜べなかった。まだ次があるからと思っていたし、きょうのゴールは久々に心から喜べた」

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
「途中からポジションを左に変えた。セカンドボールが取れずに難しい試合だった。チャンスになるなら無理矢理でも行こうと思っていた。(勝利が)決まった瞬間は後味が悪かったけど、普通にうれしかった」
―W杯を決める試合に出た感想は?
「うれしかったです。それ以上は今はない。でも、まだまだこれからだから」

●MF中村俊輔(セルティック)
「審判がどうとか関係なく、やるしかないから。不可解な理解しがたいファウルがほとんどだったけど、そういうのにこっちが左右されずにプレーできて、その中で勝ち点3を取れたのはよかった」
―攻撃面は日本らしいパスサッカーができなかった?
「連動がどうとか、きょうのジャッジじゃ無理。きょうの試合は参考にならない。中国でのアジア杯もそうだけど、そういう中できっちり勝てたのが大事。ナラさん(楢崎)のセーブもそうだし、ボンバー(中澤)も跳ね返していた。中盤はタメがつくれなかったけど、みんなで必死に戻っていた。そこで戻らずにボンバーの前のところとかを空けていたら隙もできる。目に見えないところでみんな頑張っていた」

●MF中村憲剛(川崎F)
「こういう大一番で使ってもらって、期待に応えたかったし、恩返しというか、監督にも他の選手にもサポーターに対しても、そういう思いを全部ぶつけようと思っていた。勝って良かった」
ーゴールシーンについては?
「ヤットさん(遠藤)、ハセ(遠藤)が持ったときにDFラインとボランチの間が空くという情報は聞いていたし、そこにポジションを取ろうと思っていた。DFラインもそんなに上げてこないし、やりやすかった。アシストは自分の中では理想的。狙いの中でできたゴール。大事な1点だったし、よかった。審判も審判だったし、みんなで耐えながら、じれずにやった。切れたら終わりだと思っていた」
―これでW杯出場決定だが?
「W杯予選は今までテレビで見ていて、まさかそこに自分がいるとは思ってなかった」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―退場はひじが当たったから?
「当たってたけど、退場になるレベルじゃない。実際はほんとに分からない」
―ジャッジはひどかった?
「これだけひどいのはなかなかない。試合が成り立たなかった。勝ったからよかったけど、負けたり引き分けていたりしたら、何か言いたくなったでしょうね」
―ピッチを出るとき俊輔に何か言われていたが?
「“早く出ろ”って。俺は阿部ちゃんが準備しているのが見えていたから、少しでも時間をかけようと思っていた」
―これでW杯出場決定だが?
「きょうの試合も、終わってみれば簡単そうに見えるかもしれないけど、やっぱり苦しかった。審判の笛もそうだし、日本のサッカーをさせてくれなかった。セカンドボールを拾えなかった。中盤の僕らが拾えればよかったんだけど。でも、こういう厳しい試合を失点ゼロで抑えたのはよかった」
―試合終了の瞬間はどこにいた?
「ベンチに入るなと言われてたので、他のところにいた。厳しい試合に1-0で勝って、勝って(W杯出場を)決めたというのがすごくよかった。(田中)達也とかウッチー(内田)とかベンチに入れなかった選手の分もという気持ちだった」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「レフリングがひどくて、相手のセットプレーが多かったけど、そこをみんなで耐えることができた。声をかけ合って、フリーにさせないようにやった」

●DF駒野友一(磐田)
―W杯出場を決めたが?
「そこまで実感はわかない。でも、(W杯への)切符を取れたことはよかった」
―先発を言われたのはいつ?
「ホテルを出る前のミーティングで言われた」
―アクシデントでの先発だったが?
「しっかり練習して、試合に臨む体をつくっていた。いつもどおり試合に入れたと思う」
―守る時間が長かったが?
「危ないシーンもあったけど、試合の中でそういうシーンは何本か出てくると思っていたし、出場権を獲得できたので。予選はまだ2試合あるし、チームとしていい状態で臨めるためにもチームをレベルアップさせていきたい」

●DF中澤佑二(横浜FM)
―何度もハイボールを跳ね返していたが?
「闘莉王もいたし、ナラさん(楢崎)も何度もいい飛び出しがあった。自信を持ってできた。跳ね返りを拾われたときはバタバタしたけど、みんながゴール前で集中していた。ハセ(長谷部)とかヤット(遠藤)がゴールラインまで下がったり、今までなかったことができたのは集中できていたからだと思う」
―攻撃はなかなかうまくいかなかった?
「リズムを取りたかったけど、すぐレフリーに止められたから。ちょっと当たって倒れるとファウルになったり。球際で奪って攻撃に行くときにすぐファウルになった。守備から攻撃に速く切り替えるのが日本の攻めだし、そこでファウルを取られると難しい」
―ここまで最終予選で苦しめられる相手はいなかった?
「そんなことはないと思いますよ。バーレーン戦だって危ないシーンはあったし、去年のウズベキスタン戦も1点取られてる。まだまだだと思う」
―試合終了の瞬間、思ったより冷静だった?
「そうでもないですよ。うれしかったし、やったーって。このレフリー、このアウェーで勝てたのがうれしかった」
―すぐに楢崎のところに行って抱き合っていたが?
「ナラさんがスーパーセーブで何本も止めてくれていたから」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
「やられるかどうかのところで、みんなが最後のところで守り切った」
―審判のジャッジは?
「初めて感じるぐらいにひどい試合だった。でも一番必要なところで守ることができた。何が何でも抑えようというのをみんなから感じた。踏ん張って抑えきれたのはDFが力を合わせたから。きょうは体以上のものでやった。ここまでいろんな戦いがあって、勝ち切れない試合もあったけど、こういう試合は初めてだった」
―W杯出場が決まったが?
「正直、まだ実感はない。(日本に)帰って休んでからですかね」

●DF長友佑都(F東京)
「刺激を受けながら、いろいろ成長できている。代表は相当刺激的。こんな経験はなかなかできないし、きょうも楽しんでやれた。いい緊張感の中でプレーできた」

●GK楢崎正剛(名古屋)
「大変な試合だったけど、大きな目標を達成できてよかった。とにかく我慢することだった。レフリーはよく分からなかったけど、試合中に焦れないで、W杯の出場権を取れたことはうれしい」

●MF本田圭佑(VVV)
「W杯出場の実感は、中心選手に比べれば薄いと思う。でもチームのために、自分のために何ができるかを考えて試合に入った。タフな試合になるのは分かっていたし、その中で体を張ったり、ナラさん(楢崎)が素晴らしいセーブでシュートを止めたり、そういうのがすべて。きれいなサッカーは、アウェーでは関係ない。結果がすべてだから」
―どんなプレーをしようとした?
「勝っている状況を考えて、どういうプレーをするか。ボールを持ったときはサイドで起点になって、味方が押し上げる時間をつくろうと。チャンスがあれば2点目を狙うことも意識していたけど、どこまでリスクをかけるかは時間と点差を考えてプレーした」

●FW矢野貴章(新潟)
「途中から入ったけど、前からプレッシャーをかけて、攻守に動いて貢献しようと思っていた。シュートチャンスはあったし、決めたかった。決めていたらもっと楽な展開になったと思うし」
―W杯出場が決まったが?
「うれしいというよりよかったという感じ。予選はあと2試合あるし、まだ終わりじゃない」

●MF阿部勇樹(浦和)
「まだ実感はない。終盤の出場だったけど、やることは変わらないし、落ち着いてできた。前半の終りごろから押されている時間が多くなっていたし、シュートで終われたらいいなと思って、1本打った。アウェーで勝つのは難しいなとあらためて思った。まだ予選は2試合残っているし、まだまだこれからだと思う」

<写真>日本代表先発メンバー
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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