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狙っていたスルーパス、憲剛が「理想的」な決勝アシスト

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[6.6 W杯アジア最終予選 ウズベキスタン0-1日本 タシケント]

 伝家の宝刀が、ウズベキスタン守備陣を切り裂いた。MF中村憲剛(川崎F)の狙い通りのスルーパスがFW岡崎慎司の決勝点をアシスト。「自分の中では理想的。狙いの中でできたゴール」と胸を張った。

 憲剛は著書『中村憲剛のスルーパスの極意』の中で、2月4日のフィンランド戦で岡崎のゴールをアシストしたシーンについて「オカは常にDFの裏を狙うタイプの選手だから、僕にとってはコンタクトを取りやすいところがある。彼も僕がやりたいことを完全に理解してくれているから、ばっちり狙いと意識が合った」と述べている。

 阿吽の呼吸とも言うべき連係が2人にはある。憲剛がトップ下で先発したのはこれが4試合目だが、いずれも岡崎も先発しており、これまでの3試合で計13得点を記録。「憲剛→岡崎」のホットラインは間違いなく日本の新たな武器になっている。

 憲剛にとってはW杯アジア最終予選で待望の初先発だった。トップ下という新境地を開拓し、つかみ取ったチャンス。「こういう大一番で使ってもらって、期待に応えたかったし、恩返しというか、監督にも他の選手にもサポーターに対しても、そういう思いを全部ぶつけようと思っていた」。W杯出場を決める値千金の決勝アシスト。日本には憲剛のスルーパスが必要だということをあらためて知らしめた。

<写真>決勝アシストを決めた日本MF中村憲
(取材・文 西山紘平)

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