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「守備」の勝利に楢崎と中澤が歓喜の抱擁

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[6.6 W杯アジア最終予選 ウズベキスタン0-1日本 タシケント]

 守護神がゴールに鍵をかけた。後半はウズベキスタンの猛攻を浴びたが、DF中澤佑二、DF田中マルクス闘莉王のセンターバックが粘り強くハイボールを跳ね返し、最後はGK楢崎正剛がゴール前に立ちはだかった。

 再三のセットプレーのピンチにも判断良く飛び出してパンチングで逃れ、後半35分のMFジェパロフのFKも鋭い反応で防いだ。後半ロスタイムにはセカンドボールを拾ったDFトゥフタホジャエフのシュートがDFの足に当たって軌道が変わったが、楢崎がギリギリのところで手に当て、ボールはクロスバーを弾いた。

 「大変な試合だったけど、大きな目標を達成できてよかった。とにかく我慢することだった。レフリーはよく分からなかったけど、試合中に焦れないで、W杯の出場権を取れたことはうれしい」

 過去に日本が出場した3度のW杯ですべて登録メンバーに入り、日本最多タイのW杯出場実績を誇る。だが、W杯出場決定の瞬間をピッチで迎えたことはなかった。試合終了直後、中澤は一目散に楢崎の元に駆け寄り、「ナラさんがスーパーセーブで何本も止めてくれていたから」とがっちりと抱き合った。

 「みんながゴール前で集中していた。ハセ(長谷部)とかヤット(遠藤)がゴールラインまで下がったり、今までなかったことができたのは集中できていたからだと思う」と中澤。まさに守備の勝利で、W杯出場権をつかみ取った。

<写真>試合後、抱擁を交わす日本GK楢崎とDF中澤にDF長友(15番)が駆け寄る
(取材・文 西山紘平)

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