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1ゴールの長友、課題の高速クロスにも手応え

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ボールを完璧に支配しながらも、意外に点が入らない展開。前半29分に貴重な2点目を決めたのは左サイドバックの長友佑都(F東京)だった。玉田圭司(名古屋グランパス)のスルーパス(玉田はこのプレーの直後に左胸に痛みを訴えて交代)に岡崎慎司(清水エスパルス)が反応して右足シュート。ポストに当たった跳ね返りを長友がかっさらい、相手DFをかわして自身の通算3点目を決めた。

冷静だった。「最初の2、3本、相手DFの重心が縦に行っていたので、そのときは中に入って行った。抜けきってはいなかったけど決まって良かった」と表情を緩ませる。

そして、シュート以上に手応えを得たのは高速クロス。オランダ遠征で浮かび上がったこの課題は、静岡合宿でチーム全体が取り組んできたこと。

「徐々に成果は出てきているし、成長していると思う。でも、もっとレベルの高い相手とやるには、3人目のイメージを高めないといけない。ただ、格下であろうと関係なく、そこを意識したプレーが今日はできた。それが良かった」と手応えを口にした。

後半15分以降はFC東京のチームメートである徳永悠平と両サイドバックでプレー。
「悠平君はやりやすいので言うことないです。でも、ドンピシャのクロスは決めてあげられたらよかったなあ」と苦笑いしていた。

<写真>DF中澤(22番)とハイタッチを交わすDF長友(25番)
(取材・文・矢内由美子)

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