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駒野が左SBで魅せた。2ゴールに絡む活躍!

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 [10.10 キリンチャレンジ杯 日本2-0スコットランド 日産ス]

 オレを忘れるな-。代表常連組のDF駒野友一が左SBで結果を出した。後半36分から出場し、その1分後には左サイドから効果的なクロスを上げて先制点となったO・Gを誘発。同44分のMF本田のゴールも駒野が起点だった。「練習していた通りのボールが入れられた。オウンゴールだったけど、仕事ができてよかった」と胸を張った。

 最近はDF内田、DF長友の台頭、新戦力のDF徳永悠平らの影響で影が薄くなりつつあったが、Aマッチ47試合目出場という経験値はさすがだ。この日の1点目につながったクロスは、岡田監督が今合宿で口をすっぱくして指導してきた“世界戦略用のクロス”だった。GKとDFの間に速いクロスを入れて、FWが触ればゴール-というものだが、まさにそのボールを入れて見せた。指揮官も「駒野は練習どおりのクロスを入れてくれた。オウンゴールだったけど、DFが触らなければ後ろに森本がいた。高い確率でゴールにつながっていた」と絶賛し、表情を緩ませた。

 SBは選手層が薄く、人材難といわれているポジション。駒野は代表常連だが、レギュラーは奪えていなかった。だが、香港戦で務めた右SBに加え、この日は左SBでもレベルの高いプレーを見せてアピールした。「左で結果を残したので、自分のできるポジションだと思って、これからもやっていきたい」と駒野。岡田監督、SBにはオレもいますよ-。今後も得意のクロスを武器に、駒野が右でも左でもレギュラー争いに割って入るつもりだ。

<写真>後半37分、駒野のクロスがOGを誘った
(取材・文 近藤安弘)

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