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岡崎が12年ぶりの“2試合連続ハット”達成

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Text alert@宮城スタジアム
前半5分、8分、そして後半20分。押しも押されもせぬ日本のエースストライカーに成長したFW岡崎慎司(清水)が、ハットトリックを達成した。
8日の香港戦に続く“2試合連続3得点”。10日のスコットランド戦はベンチ外だったため、厳密に言えば2戦連続ではないが、出場2試合で6ゴールは快挙だ。
97年3月25日のW杯フランス大会アジア1次予選マカオ戦、その2日後にあった同ネパール戦で高木琢也が2戦連続ハットを達成して以来の快記録に、寒空のなか集まった宮城スタジアムのファンが沸いた。
左の遠藤からのクロスに右足アウトで合わせた1点目は、「上げる方(遠藤)もモリ(森本)を見ていたかもしれないけど、このへんで抜けてくるだろうと信じて入るのが最近日本が練習しているサッカー」。
右の中村憲剛からのクロスに合わせた2点目は「ヒールみたいな感じ。入らないかなと思った」と振り返った。
そして3点目は、長谷部のクロスにフリーで合わせたもの。一番得意なヘディングシュートだった。
「チームの狙いが合ってきたのかなと思う」と話す岡崎については、岡田監督も「ある意味、代表にきてから1年余りでの彼の成長のスピードは驚きに値する。蹴った後に体がぶれなくなった。今まではボールを蹴るのはあまり得意ではなかったが、そこに顔を出せるようになった」と絶賛している。
今年1月のイエメン戦で代表初ゴールを決め、ここまでの9カ月でなんと14得点。約10年前、尊敬するゴン中山雅史が突き抜けた時期の姿をほうふつさせるような急成長だ。それでも岡崎自身は「点は入るときは入る。今日は本当に(クロスの)質が良かった」と謙虚な言葉を連発。オカちゃんの快進撃は止まらない。

<写真>ハットトリックを決めて満面の笑みを見せる日本代表FW岡崎(9番)

これで岡崎の凄さがもっと分かる!93年以降の日本代表全259試合記録付き

(取材・文・矢内由美子)

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