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またセットプレー…都築が5年ぶり出場も失点癖は変わらず

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[2.4 キリンチャレンジ杯 日本5-1フィンランド 国立]

 またしても“鬼門”のセットプレーでやられた。3-0の後半5分、CKにGK都築龍太(浦和)が飛び出し、FWタルバヤルビと競り合ったが、パンチングが弱く、セカンドボールをMFポロカラに押し込まれ1失点。1月20日のイエメン戦(2-1)、同28日のバーレーン戦(0-1)に続くセットプレーからの失点だった。

 ジーコ監督時代の04年2月7日のマレーシア戦に途中出場して以来の代表戦となった都築は「代表だからといって緊張はなかった。焦りとかはなくプレーしたつもりだけど、失点は反省しないといけない。浦和とは闘莉王のマークする位置も違うので」。トルシエ監督時代の01年10月4日のセネガル戦以来、実に7年4ヵ月ぶりの先発出場でも落ち着いて対応していたが、痛恨の1失点が悔やまれる。DF中澤佑二は「失点はしょうがない。あそこはGKの判断だし、僕らはそのあとのセカンドボールを意識してないといけない」とかばったが、GKを中心としたセットプレーの守備という課題は改善されなかった。

 GK楢崎正剛、GK川口能活という長く日本のゴールマウスを守ってきた2人が負傷離脱し、09年の2試合はGK川島永嗣が先発。この日は都築に代わったが、安定感という意味では両者ともに物足りなかった。11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦にどちらが出るかは分からないが、最後の砦であるGKが岡田ジャパンの“アキレス腱”になりそうな不安が残った。

<写真>日本代表GK都築
(取材・文 西山紘平)

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