[5.31 キリン杯 日本4-0ベルギー 国立]

　日本代表は31日、キリン杯第2戦でベルギー代表と対戦。前半21分、DF長友佑都のゴールで先制すると、同23分にMF中村憲剛が追加点。後半15分にFW岡崎慎司、同32分にFW矢野貴章も加点し、4-0で快勝した。
以下、選手採点

GK
1 楢崎正剛(名古屋)
6.0　ほとんどシュートも打たれなかったが、最後まで集中は切らさなかった。

DF
6 内田篤人(鹿島)
6.5　運動量豊富に右サイドを上下動。タイミングのいいオーバーラップでチャンスを演出した。キックの精度を欠く場面もあったが、スペースに入る動き、スペースをつくる動きが効果的だった。

22 中澤佑二(横浜FM)
6.5　ベルギーの長身軍団にも高さで競り負けず、ロングボールを跳ね返した。一方的に攻め込む展開にピンチらしいピンチはなかったが、安定感を保った。

4 田中マルクス闘莉王(浦和)
5.0　前半31分にボール処理を誤り、決定的なピンチを招く。相手のシュートミスに救われたが、やってはいけないミス。ロングフィードの精度も低かった。

15 長友佑都(F東京)
7.0　コンディションが心配されたが、左サイドを何度も駆け上がり、さすがの運動量を見せた。前半21分には自ら先制点をマーク。クロスの種類にも工夫があり、後半32分には矢野の4点目をアシストした。

5 山口智(G大阪)
―　後半29分から途中出場。出場時間が短いため採点なし。

MF
7 遠藤保仁(G大阪)
6.0　スペースに顔を出してボールを引き出し、長短のパスでチームにリズムを生んだ。前線に顔を出す回数も多かったが、守備面で競り負ける場面も。

17 長谷部誠(ボルフスブルク)
6.5　球際で強さを発揮し、中盤を引き締める。空中戦も互角に競り合い、相手にセカンドボールを渡さなかった。ドリブル突破やミドルシュートなど攻撃も積極的だった。

14 中村憲剛(川崎F)
7.5　この日の攻撃の中心。下がってきてのミドルレンジのパスも正確で、高い位置でのダイレクトプレーも秀逸だった。シュートの意識も高く、1得点1アシストと結果を残した。

27 橋本英郎(G大阪)
5.5　後半開始から途中出場。運動量豊富にスペースを埋め、球際も体を張ったが、ベルギーの高さに苦戦。長谷部との交代だったが、中盤のバランスが崩れる時間帯もあった。

2 阿部勇樹(浦和)
6.5　後半17分から途中出場。球際、空中戦で強さを発揮し、長谷部の抜けた中盤のバランスを取り戻し、ゲームを落ち着かせた。

FW
10 中村俊輔(セルティック)
5.5　相手の嫌なところを狙ったスルーパスはさすがだったが、いつもほどの精度がなかった。前半で交代。

16 大久保嘉人(ボルフスブルク)
5.0　試合勘の影響か、なかなかリズムに乗れず。ボールが足元に付かない場面もあり、持ち味のドリブル突破も精彩を欠いた。

9 岡崎慎司(清水)
7.0　長身のDF相手に高さでは分が悪かったが、体を張ったポストプレーを見せ、先制点の起点に。後半15分にはニアサイドに飛び込む岡崎らしいゴールも決めた。

19 本田圭佑(VVV)
6.0　後半開始から途中出場。フィジカルの強さを見せ、ボールキープからチャンスメイク。ゴールへの意識も高かった。

13 興梠慎三(鹿島)
6.0　後半22分から途中出場。スピードに乗ったドリブルを見せたが、屈強なDF陣に当たり負けする場面も。

12 矢野貴章(新潟)
6.5　後半25分から途中出場。新潟と同じ右サイドに入ると、空中戦に強さを発揮。後半32分に左クロスに逆サイドから走り込んで4点目を決めるなど持ち味を発揮した。

(取材・文　西山紘平)