beacon

新潟、ラッキーゴールながらもチームに弾み!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.25 J1第7節 大宮0-1新潟 埼玉]

 アルビレックス新潟が後半ロスタイムの劇的な決勝ゴールで、勝点を14に伸ばし、同日にモンテディオ山形と1-1で引き分けた鹿島アントラーズと勝点で並んだ。

 しかし、大粒の雨の中行われた大宮アルディージャとの試合後、鈴木淳監督は重い口調で試合を振り返った。「前半から内容は良くなかった。ボールは動かないしイージーミスが多く、攻守の切り替えも遅かった」。契約上レンタル元の大宮との試合に出場ができないため、この日はFWペドロ・ジュニオールが欠場。3トップにはFW矢野貴章大島秀夫チョ・ヨンチョルが入ったが、大宮の厳しいプレッシャーの前に良いところを消された。更に中盤で大宮の選手に球を奪われて一気にカウンターで攻められる場面も多かった。後半に入ってよりアグレッシブに攻めるように指示を出したが「質、量、球の動かし方全部が大して変わらなかった。ゴール自体はラッキー」と振り返った。

 ラッキーな決勝ゴールは後半ロスタイム、MFマルシオ・リシャルデスの右足から生まれた。左のショートコーナーからマルシオがゴール前にシュート性のクロスを蹴り込むと、ボールは弧を描きGK江角浩司の頭上を超えた。最後の最後で勝ち越し弾を決めたマルシオは身体全身で喜びを表現。チームメイトの元に歩み寄った。「この勝利はただの勝利ではないんだ。トップを狙える中での大きな勝利。だからゴール後にみんなで喜びを分かち合ったんだ」。監督の深刻顔をよそに笑顔でそう話した。

 内容は良くなかったものの、4月4日の横浜F・マリノス戦に続く終了間際の勝ち越し勝利でチームは弾みを付けた。29日、新潟はホームでジェフユナイテッド千葉と戦う。

<写真>決勝点を挙げた新潟MFマルシオ・リシャルデス
(取材・文 山口雄人)

TOP