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[高校選手権]矢板中央進撃ストップも「胸張って栃木へ」

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[1.9 全国高校選手権準決勝 矢板中央0-2山梨学院大付 国立]

 1964年度の宇都宮学園(現文星芸大付)以来45年ぶりとなる栃木県勢決勝進出の夢は叶わなかった。
 初の準決勝に臨んだ矢板中央は前半から積極的にシュートを放ち、攻勢に試合を進めようとする。だが前半34分、サイドを崩されて失点。それでも怯まずに相手ゴールを目指したが、後半29分にFW堀越龍也(2年)の放ったヘディングシュートがクロスバーに阻まれるなど、決定的なシュートもゴールを破ることができない。そして後半40分に失った痛恨の2点目で力尽きた。

 シュート数は相手を上回る18本も、勝利という結果はついてこなかった。それでも勝利への執念と1試合ごとに成長してきた姿を最高舞台で披露した。高橋健二監督は試合後のロッカールームで選手たちに「胸張って栃木へ帰ろう」とメッセージ。全国3勝を挙げた健闘を讃えた。
 昨夏の全国総体予選では栃木県大会で4強に残れなかったチームが見せた快進撃。結果の出なかったチームも「かつてないほど」の練習量が糧となった。鍛え抜かれた組織力の高さと堅守で強豪たちを上回り、年代別日本代表を擁した昨年など、タレントがそろっていたチームでも果たすことのできなかった国立切符をもぎとった。DF須藤貴郁主将(3年)は「最初はここまで来られると思っていなかった。でもあきらめなければ自分たちでも通用するんだということは示せたと思う。後輩たちには自分たちを越えられるように頑張ってほしい」とエールを送っていた。

<写真>矢板中央須藤主将と高橋監督
(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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