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京都・水本は平山をシュート0に完封も、PK献上で9戦連続失点・・・

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[4.17 J1第7節 F東京1-1京都 味スタ]

 京都サンガF.C.は土壇場で追い付かれ、勝ち点3を逃した。1-0の後半27分、DF水本裕貴がPA内でFC東京のFW重松健太郎を引っかけて倒してしまいPKを献上。同点を許してしまった。

 「レフリーが絶対なんであんまり言えない。ただあまり引っかかってなかった。ほんと、多少だったと思う。相手がうまかった。アンラッキーだった」

 水本はルーキーにやられた悔しさで表情が硬かった。何より、開幕からリーグ戦7試合連続(計12失点)、ナビスコ杯を含めると9試合連続(計14失点)で失点と、完封が一度もない。失点は守備陣だけの問題ではないが、DFリーダーだけに「90分通して決定的なピンチはなかった。きょうは今までの中では良かった。今日こそ0に抑えたかった」とうなだれた。

 戦友の怪物ストライカーを完璧に封じていただけに、悔やまれる失点だった。この日、ユース世代からともに日の丸を背負って戦ってきたFW平山相太と対峙した。シュートは0に抑え、ハイボールでも負けなかった。平山を後半24分という早い時間の交代に追いやった。

 「うちが一番チェックしたのは相太と石川ナオさんのところ。きょうは相太と対戦するのが楽しみだった。(同世代の)梶山は怪我してるけど、できればやりたかった」と対戦を楽しみにしていたことを明かし、完璧に封じたことについては「こういう日もあれば違う日もあるんで。相太はもともと能力のある選手。ストライカーとして素質がある。対戦相手としていやな選手であることは間違いない。こういうのを続けるようにしたい」と振り返った。

 「JリーグはもっともっといいFWがいる。抑えられるように練習したい。次は0に抑えられるようにしたい」と水本。この日の反省、そして旧友との戦いを刺激に変えて、京都を鉄壁守備へと導くつもりだ。

<写真>京都DF水本
(取材・文 近藤安弘)

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