beacon

大久保の執念アシスト、三原プロ初ゴール、神戸が10人で浦和撃破

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.8 J1第17節 神戸1-0浦和 ホームズ]

 ヴィッセル神戸が数的不利を跳ね返し、3試合ぶりの勝利を飾った。前半44分にDF茂木弘人が2枚目の警告で退場処分。後半開始からFW都倉賢をベンチに下げ、ボランチのMF三原雅俊を投入するなど守備的な戦いを強いられたが、その三原が大仕事をやってのけた。

 後半7分、右サイドをオーバーラップしたMF松岡亮輔が中央のFW大久保嘉人へ。マークを受ける大久保は倒れながらも左サイドでフリーの三原へ執念のラストパス。これを三原が右足で落ち着いてゴールに流し込んだ。

 三原のプロ初ゴールが貴重な先制点。その後も10人で粘り強く守り、浦和の反撃を封じ込めた。クラブによると、三原は「カウンターで逆サイドから何となくボールが来るかなと予測して上がっていった。フリーでボールが来てラッキーでした。1対1で落ち着いて決めるだけだったので良かった」と振り返った。

 ルーテル学院高時代の06年に特別指定選手として鳥栖でJ2に2試合出場したが、07年の神戸入団以降は08年にナビスコ杯1試合に出場したのみ。昨季は当時地域リーグのツエーゲン金沢に期限付き移籍し、JFL昇格に貢献して、今季から神戸に復帰した。

 今季開幕戦に途中出場し、J1デビューを果たすと、前々節のG大阪戦、前節の鹿島戦と2試合連続で先発。この日はベンチスタートとなったが、チームの窮地で値千金の決勝点を叩き込んだ。「試合に出られるようになったのは今年からだけど、プロに入って4年目で、今まで試合に出られなくても努力してきたので、そこはひとつステップアップできたのかなと思う。金沢でリーグは下の方だったけど、公式戦に出場できて、昇格争いという厳しい試合を経験できたことが自分の自信になっている」とうれしそうだった。

(文 西山紘平)

TOP