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見えたACL出場権、5戦負けなしの清水・枝村「追いつきたい」

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[8.2 J1第20節 浦和0-1清水 埼玉]

 清水エスパルスがじわじわと順位を上げてきた。リーグ戦は5試合負けなし(3勝2分)。首位・鹿島とは勝ち点12の開きがあるが、ACL出場圏内となる3位・新潟とは勝ち点3差まで迫った。

 後半25分、DF市川大祐のパスから決勝点を奪ったMF枝村匠馬は「2位、3位は見えてきた。とりあえずそこには追いつけるように、しっかり準備したい」と力を込めた。

 7月29日のナビスコ杯準々決勝第2戦に続く浦和戦。4日前の3-0快勝に続く2試合連続の完封勝利で、赤い悪魔を返り討ちにした。粘り強いディフェンスで浦和を無失点に抑えたDF青山直晃は「最後は押し込まれたけど、結果として1-0で勝てた。集中してやれたと思う」と胸を張った。

 例年、夏場は強い。シーズン前に厳しいフィジカルトレーニングを課される選手たちは、気温が上がり、連戦になっても運動量が落ちない。疲労の色を隠せない相手との差は広まるばかりだ。この日も後半半ば以降、先に足が止まったのは浦和。長谷川健太監督は「後半25分ぐらいからが勝負だった」と、してやったりの表情だった。

 連続ゴールが4試合で止まったFW岡崎慎司は「上位にいるときの勝負はプレッシャーがかかるし、成長もできる。常にこういうところで試合をすることが大事。そこで勝てるようになれば、成長につながる」と言った。清水の真価が問われるのは秋口から。そこでも今の勢いを保つことができれば、ACL出場権確保、そして4強入りを果たしたナビスコ杯でのタイトル獲得も近づいてくるはずだ。

<写真>後半25分、決勝点を決めた清水MF枝村(8番)
(取材・文 西山紘平)

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