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F東京vs川崎F 試合後の選手コメント

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[11.3 ナビスコ杯決勝 F東京2-0川崎F 国立]

 ナビスコ杯は3日、東京・国立競技場で決勝を行い、04年大会以来5年ぶり2度目の優勝を狙うFC東京と初優勝を目指す川崎フロンターレが激突した。試合はF東京がMF米本拓司とFW平山相太のゴールにより、2-0で快勝。5年ぶりの栄冠に輝いた。
以下、試合後の選手コメント


●MF羽生直剛
「もう少し相手の嫌がるところにボールを運びながら逃げ切れればよかった。でも守りながらもカウンターができた。終わってみれば(反省と)両面あると思う。ここまでこれたのはいろいろな選手のおかげ。浅利さんとフジさん(藤山)の思いがあったからだと思う」
―千葉から移籍して2年目での優勝となったが?
「積み上げてきたものによっての、ある意味その結果だと思う。うまくいかなくて選手たちが迷いを感じているときも(城福)監督がブレずにやっていたと思うし、やりつづけたことがこの結果につながったと思う」

●GK権田修一
「疲れました。(普段の試合では)あれほどシュートが飛んでくることがなくて、みんながその前に防いでくれていたけど。きょうもDFが頑張ってくれていたけど、その中でも相手がシュートまで持ち込んできた」
―CKやクロスもかなりの数だったが?
「CKは出たら触ること。まずはセーフティーにやることを考えていた。自分が出て思い切ってやる中でも、まずはセーフティーにパンチすることを心がけた。フロンターレの選手は高さがあるし、中村憲剛選手はいいボールを蹴ってくる。それでも最後みんなマーク外れていなかったし、みんなしっかりやってくれているから大丈夫かなと。これだけ攻められてもシュートが自分達の2倍くらい(計17本)ですんだのはボランチを含めてみんなボールにいっていたからだと思う」
―過去の2戦は逆転負けだったが?
「点とっても今野さんとかとは『油断できない』と話していた。最後まで集中してやろうと話していた。2回逆転負けしていたからより集中できた」
―そしてノーゴールに抑えたが?
「相手をゼロに抑えたのは自信になった。こういう試合でこういうサッカーができたのは成長できたからだと思う」

●MF石川直宏
「うれしい。いい流れでサッカーしていた。5年前と違う展開になったけど、うれしい。前回優勝したときのメンバーから変わったけど、若手がまた優勝したいという気持ちになると思う。チームにはこの“飢え”が大事になる。この感覚を基準にしたい。きょう、ここに来て試合見たらサッカーをやりたくなった。ウズウズしている。またあさってからリハビリが始まる。しっかり治したい」

●FW平山相太
「長い90分間でした。相手の攻撃力がすごいので、前線から守備をして、そこからいい形で攻撃をすることができればと思っていました」
―得点シーンは?
「達也くん(鈴木)はスピードがあるので、早くそのラインに追いつけるようにと走りました。(決めた瞬間喜んでいましたが)はい。でも早く試合終了のホイッスルが聞きたかったです」
―今後は?
「まだまだ課題があるので。もっと90分間存在感を維持できるようにしたいです。タイトルはプロになってはじめてだったのでうれしかったです」

●MF今野泰幸
「優勝できて嬉しいというかほっとしている。無失点?川崎Fの攻撃陣は最強だと言われているので、0に押さえられたのは自信になる。みんなのおかげ」
―強さの秘密は?
「自分たちがボールを持った時に大事につなぎながらチャンスまで持っていけること。カウンターも持ってますし。まぁ長友が3点目を取れたらもっと完ぺきだったと思いますけどね。2回もチャンスがあったんで、本人も残念がってたけど、あそこはDFとしては決めてほしかった」
―リーグ戦に向けて。
「自分たちのサッカーをしたときにはいいサッカーができているので、残り4試合も自分たちのサッカーをすれば結果は付いてくる。何か起こるかもしれない。リーグ戦もあきらめていないので」

●MF米本拓司
「チーム全体で勝ち取った勝利なので、本当に今は嬉しいという言葉しか出ない。MVP? たまたま先制点が決まったからだと思う。賞金100万円? みんなにはおごれと言われています(笑)でも、取れると思っていなかったので決めていないです」
―デビュー当時は今の姿を想像できたか?
「全くしていなかった。試合に出ることがその時は目標だったので。自身では優勝できたので100点。(ゴールの瞬間は)頭が真っ白になった。本当に入ったのかな? と思ったらみんなが駆け寄ってくれたんで。まだあまり整理ができてないです」
―ニューヒーローとW受賞。持ってるね?
「本当にうれしいです。まさかMVPを取れるとは思っていなかった。みんなに頭を叩かれました。こういう“持ってるキャラ”じゃなかったんですけどね、高校時代は(笑)」

●MF浅利悟
―今季で引退。涙も流した。「僕はこの試合にかけていたので。みんなが気持ちを察してくれた。ただ、本当はフジさん(藤山)とああやって上に行きたかった。本当は試合に出たかった。悔しい気持ちもあります」

●DF長友佑都
「優勝できてうれしいです。終盤2度GKと1対1? 2回ありましたね。惜しいところだったんですけど。持ってなかったです。だいぶ裏を狙っていたんですけど、いやぁまた練習です。本気で1対1練習しようかな」
―途中出場。指示は?
「特に言われてないけど、しっかり守備をした上で、相手の裏を取ることも監督に求められている。最後のところをしっかり決めないといけないですね」
―肩の怪我は正直、どうだった?正直、不安はありましたが、ギリギリのところでやってこれた」

<川崎F>
●MF中村憲剛
「負けたことが現実。しょうがない。ビッグチャンスをいかせなかった。1点の重みを(改めて)痛感した」
―攻めながら痛い失点だったが?
「自分たちがペースを握っているときに点が取れなくて、何ともないところから失点してしまった。1点取れば最後どうなるかわからなかったと思うけど」
―やはり1点が重かった?
「決勝ではこういう1点が重くなってしまう。(攻め込んでいても)1点入るとパワーバランスが崩れてしまう。みんなその大きさを分かっていたから、こういう試合で失点してしまったことがもったいない」
―研究はされていた?
「研究されていたとは思わないけど、警戒されている感じがした。それでもチャンスはつくったけど」
―今後のリーグ戦へ向けては?
「とにかく今後勝ちきること。切り替えて千葉戦に向けて頑張る」

●FWジュニーニョ
「攻撃できていたし、全体的に悪くなかった。でもボールがうまく中に入らなかった。失点する前は落ち着いてすごくいいサッカーをしていた。(決定機を外した場面は)逆サイドに蹴ろうと思ったけど、うまくいかなかった」
―今後、気持ちの切り替えが大事になるが?
「まだリーグ戦を戦っている。残りの4試合を決勝戦のつもりで戦う」

●FWレナチーニョ
「(負けたので)やっぱりいいようには思っていない。チームとしてはいいゲームが出来たと思う。結果として2失点したことで難しくなった。チームとしてポジショニングもよかったし、最初失点した後もいい状態になったけど、リズムをつかみかけたところで2失点目をしてしまった。自分のプレーについては優勝できていないので満足できるものではない。(今後は)まずJリーグのタイトルを考えていきたい」

●DF寺田周平
「悔しい。また同じ光景を見ることになった。自分がピッチに立つ、立たない関係無しにタイトルを取れなかったことが悔しい。(ロッカールームでは)『まだリーグ戦を戦っている。これに向かっていこう』という話があった」
―リーグ戦は首位に立っているが?
「切り替えないといけない。この悔しさをバネに頑張らないといけない」

(取材・文 吉田太郎、近藤安弘)

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