beacon

プロ初先発&初ゴールの永井「イメージ通りに決められた」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.6 ACL第3節 名古屋1-1FCソウル 瑞穂陸]

 圧巻のプロ初ゴールだった。名古屋グランパスのFW永井謙佑が6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第3節・FCソウル戦で、持ち前のスピードを生かして先制点を決めた。

 前半14分、MF藤本淳吾のパスに左サイドを抜け出すと、迷うことなくドリブル突破。並走しているDFを鮮やかに突き放し、PA内へ仕掛けた。後ろから追ってきたDFを難なく突き放すと、最後はGKを正面に、右足インサイドで力強く蹴り込んだ。ボールはゴール右へ突き刺さった。

「嬉しかったです。イメージ通りにゴールが決められた。これからも、ああいう場面でしっかりと決められるようにしていきたい」。永井は試合後のテレビインタビューで笑顔で話した。

 3月1日のACL初戦・杭州緑城(中国)戦で途中出場。プロデビューを果たしたが、持ち味を出せないまま試合を終えた。同5日のリーグ戦開幕・横浜FM戦で途中出場し、終了間際に持ち前のスピードを発揮してPKを獲得。1-1同点劇の立役者となった。しかし「結果を残していないのでゴールを決めたい」。自身のゴールがないことが悔しかった。そして迎えた今試合、FW玉田圭司が右ひざ痛で欠場。プロ初先発で巡ってきたチャンスをものにした。

 とはいえ、初先発&初ゴールとなった試合を白星で飾れなかったため「決めましたけど、試合には負けてしまったので次につなげたい」と表情を引き締めた。鳴り物入りで入団した大卒ルーキーの挑戦は、まだまだ始まったばかり。名古屋はACL第1節で杭州緑城(中国)に0-2で敗れ、今試合でも引き分けたため、未だに勝利がない状況。また消化試合が1試合少ないとはいえ、暫定でグループリーグ最下位に沈んでいる。順位浮上を果たすためにも、今後一層、永井にかかる期待は大きくなりそうだ。

(文 片岡涼)
▼関連リンク
ACL2011特設ページ

TOP