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名古屋の18歳MF吉田がプロデビュー果たす

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[4.6 ACL第3節 名古屋1-1FCソウル 瑞穂陸]

 名古屋グランパスの高卒ルーキーMF吉田眞紀人がプロデビューを果たした。1点リードで迎えた後半16分、ゴールを決められ、試合は振り出しに戻された。その失点から12分後、再びリードを奪おうと、名古屋が切った最初のカード。日本代表のMF藤本淳吾に代わって、ピッチへ送られたのは18歳の吉田だった。

「早く『吉田眞紀人』と言う名前をグランパスのサポーターの方々に覚えてもらえるように頑張りたい」。入団当初から、そう意気込む吉田は、4-3-3の2列目左に入り、必死にボールを追いかけた。終了間際にはDF田中マルクス闘莉王がパワープレーで上がったため、自身がボールに触れる場面は数えるほどしかなかったものの、落ち着いてボールを回し、隙あらば前線へ仕掛ける姿勢を見せた。白星で飾ることはできなかったが、まずまずのデビュー戦となった。

 プロ生活のスタートは順調だったわけではない。流通経済大柏高出身の吉田は、今年の全国高校選手権の初戦前日、1月1日に左足小指を骨折。全治約2ヵ月と言われる重症を負った。それでも「少しでも試合に出て力になれれば」と強行出場を続けた。チームは準決勝進出を果たしたが、PK戦の末、久御山高に敗れた。そして、高校サッカーが終わるとともに、吉田は名古屋入り。1月27日に愛知県豊田市内の病院で手術を受け、約4週間のリハビリ生活を強いられた。それ故、デビュー戦は先のことだと思われていたが、チームに合流後から練習でひたむきにアピール。そして、早くも指揮官の信頼を勝ち得たことが、今日のデビューにつながった。

 この日の試合では、大卒ルーキーのFW永井謙佑がプロ初先発&初ゴールを飾ったが、名古屋のルーキーは永井だけではないということを、吉田はこれから示していく。

(文 片岡涼)

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