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C大阪は敵地で1失点に泣き、3位へ転落

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[4.20 ACL第4節 全北現代1-0C大阪 全州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第4節が20日に各地で行われ、G組のセレッソ大阪は敵地で全北現代(韓国)と対戦し、0-1で敗れた。第3節終了時点では、首位に立っていたC大阪だったが、前日に行われた試合で同組の山東魯能(中国)がアレマ・インドネシア(インドネシア)に5-0と大勝したため、暫定ながら首位を譲り渡して2位に後退。さらにこの日の敗戦で、順位を落とすと、一気に3位へ転落した。

 C大阪はホームで戦った前節の全北現代戦と同じ4-2-3-1システムを採用。GKはキム・ジンヒョンでDFラインは右から高橋大輔、茂庭照幸、上本大海、丸橋祐介。ダブルボランチは中後雅喜とキム・ボギョン、2列目は右から倉田秋、清武弘嗣、乾貴士が入った。1トップはホドリゴ・ピンパォンが務めた。また故障の影響でメンバーを外れていたMFマルチネスが復帰し、公式戦で2試合ぶりのメンバー入りを果たした。

 立ち上がりから中盤で激しいボールの奪い合いを展開。フィジカルの強さを前面に押し出し、ボールを奪いに来る相手に対して、競り負ける場面が目立った。しかし、次第にその強さに順応すると、激しいプレッシングをいなしながら、果敢にゴールを狙っていった。

 前半32分にはハーフライン上からMF乾貴士が強烈なロングシュート。守備陣の意表をついたシュートだったが、クロスバー上方へ外れた。同43分には、この日一番の決定機が訪れた。右CKからのボールをゴール正面で受けた乾がグラウンダーのシュート。DFに阻まれたが、こぼれ球をMF中後雅喜が押し込む。またしても相手DFにクリアされるが、再び乾が右足でシュート。しかし、GKヨム・ドンギュンに止められた。そのまま得点を奪うことはできずに、0-0で前半を折り返した。

 後半、C大阪は前半32分に受けた警告で次節が出場停止となったDF上本大海を下げ、DF藤本康太を投入。次節を見据えて、交代のカードを切った。その後も乾やMF清武弘嗣が積極的に仕掛けていくが、ゴールネットを揺らすことはできず、試合は動かない。なんとかゴールを奪おうと、後半25分に、MFキム・ボギョンとMF倉田秋に代わり、故障で離脱していたMFマルチネスとFW小松塁をピッチへ送り出す。しかし、この早い時間の交代が裏目に出てしまった。

 交代枠を使い切ってから7分後、右サイドを崩されるとFWクルーノ・ロブレクの折り返しをFWイ・ドングッに決められて、ゴールを献上。これが決勝点となり、C大阪は0-1で敗れた。

 ACLのグループリーグも残るは2試合。次節は来月3日に行われ、敵地でアレマ・インドネシア(インドネシア)と戦う。諦めずグループリーグ突破をめざして、現在同組で最下位に沈む相手を下し、勝ち点3を手に入れるしかない。

(文 片岡涼)
ACL2011特設ページ

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