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[高校MOM235]東海大三高MF小口拡(3年)_浮沈の鍵握るキーマン

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 JFAプリンスリーグ北信越2部第6節 富山国際大付高 1-4 東海大三高 富山一高G]

 東海大三高(長野)が敷く4-4-2システムのボランチに位置するMF小口拡は、チームのバランサーとして存在感を発揮した。「ウチのサッカーは中盤が支えている」と奈良井薫監督も語ったように、今年の東海大三は中盤にドリブラーを置き、彼らの積極的な仕掛けが、チームの攻撃を支えている。

 その中で小口は豊富な運動量と、守備力を併せ持ち、前がかりになりがちなアタッカー陣のバランスを支え、さらに彼自身も積極的な飛び出しを見せ、果敢にシュートを放ってくる。この試合でもほぼワンボランチ気味でプレーし、前線へ飛び出していく選手のスペースを巧みに埋めると、機を見た攻撃参加でチャンスにも絡んだ。後半30分の試合を決定付けるゴールは、後方からPAへ飛び込んできた彼が決めたものであった。

「長野は今年も松商学園、(東京)都市大塩尻、上田西など、ライバルが多くて厳しい戦いになる」と指揮官が語ったように、東海大三はプリンスリーグと平行して、ライバルが多い長野県の総体予選を勝ち抜かねばならない。それだけに今年の東海大三の浮沈の鍵を握るキーマンである小口の更なる成長に大きく期待したい。

(取材・文 安藤隆人)

特設:プリンスリーグ(U-18)2010
特設:プリンスリーグ北信越
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