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[高校MOM237]流通経済大柏MF杉山賢史(3年)_圧巻プレス牽引したレフティー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.5 JFAプリンスリーグ関東1部第6節 三菱養和SCユース 0-1 流通経済大柏高 三菱養和会巣鴨G]

 圧巻のプレスで三菱養和SCユース(東京)から勝ち点3をもぎ取った流通経済大柏(千葉)。本田裕一郎監督はその堅守を体現している選手として杉山賢史の名を真っ先に挙げ、足首を負傷しながら戦い抜いたMF古波津辰希らの名を続けた。
 
 前線、そして後半は右サイドで圧倒的な運動量と守備力を披露した杉山は5-0で快勝した前節・横浜FMユース戦から先発入り。「(チームメートの)シュートが巧かったから」と謙遜しながらも、いきなり4アシストを記録するとこの日もそのプレーで存在感を放った。何度も相手ボールに絡んで味方のインターセプトに貢献すると、正確な左足と足技からチャンスメーク。右サイドからのクロスや突破で何度も決定機もつくった。「ゴールがほしかった」とチーム最多のシュート5本を放ちながら無得点に終わったことを残念がっていたが、前線の核のひとりとして躍動していた。

 高い攻撃センスを持つアタッカーは前線でタメをつくり、攻撃を活性化するが、昨年の公式戦デビュー時のポジションは意外にも左SB。その後もボランチやサイドハーフなど「CB以外は全部やりましいた」という。ただ技術と運動量を武器に台頭。前線での出場機会を掴み取った。
 それでも「A、Bチームに差はない」と口にするほど選手層の厚い流経大柏では結果を出し続けなければ出場機会を失う。それだけに「目標はプロになること」と口にする杉山は周囲にアピールできる位置を守り、チームを引っ張り続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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