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[MOM264]神戸ユースFW小川慶治朗(3年)_“違い”を見せ付けたエース

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.11 JFAプリンスリーグ関西高円宮杯進出決定戦準決勝 神戸ユース 9-1 滝川二高]

 やはりこの男は役者が違った。ヴィッセル神戸ユースFW小川慶治朗は、エースは俺だと言わんばかりに、ピッチを駆け回った。25分に3点目をたたき出すと、圧巻は後半1分の大勝を決定付ける4点目だった。

 左からのクロスを相手DFが、PA外で上空にクリア。大きく上がったボールに対し、小川は素早く落下地点に入り込むと、詰めに来るDFを目でけん制。ゴールの位置をよく見て、地面に落下する寸前に右足を振り抜いた。ボールは糸を引くように、ゴール左隅に飛んでいくと、左ポストを直撃してゴールに吸い込まれた。

 狙い通りの渾身のコントロールシュートは、ボールはあまりにも美しい起動を描き、ゴールに導かれた。彼はボールがゴールに入るまでをしっかりと見届けてから、両手を広げて、サブメンバーの輪の中に飛び込んでいった。

 “違い”見せ付けたナンバー13。今後はJリーグが再開し、トップチームに帯同することが増えるが、「トップでもユースでも、どの試合でも1試合1点は取りたいと思っています。ハードになると思いますが、もっと力を磨いていきたい」と語っている小川だからこそ、ユースでもトップでも変わらぬ存在感を発揮してくれるだろう。

(取材・文 安藤隆人)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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