beacon

[MOM300]東京VユースFW相馬将夏(3年)_“究極のDFW”が点取り屋として結果

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.22 第15回東京都サッカートーナメント・準決勝 エリースFC東京1-5東京Vユース 西が丘サッカー場]

 快進撃を続けている東京Vユースの2トップの一角を担っているのがFW相馬将夏だ。エリースFC東京戦でも、2-1に追いつかれた直後に、ダメ押しの3点目を奪うなど、FWとして相手の一番嫌な時間帯にしっかりと点を取り、その役割を果たした。

 しかし、この日の活躍にも自身の出来は「50点くらい」と話し、「前半何回かミスもあったし、ヘディングの競り合いも全然勝てなかった」と反省の弁を述べ、「もっとバリエーションを増やさないと」とFWとしてのあくなき向上心をみせている。

 チームスタッフからは、前線での豊富な運動量から「究極のDFW」と言われ、チームメイトからは「相馬=DFのイメージ」と言われるが、本人はそのイメージを頑なに拒否する。DFイメージが嫌な理由を「だってFWだから」と話し、ディフェンス面で評価されることについては「素晴らしいことですけど、本当に貢献することは点を取ることなので、FWなので」とあくまでFW相馬として役割を全うしたいと意欲をみせる。

 ちなみに相馬のゲン担ぎはスパイクにある。小学5年生時にミズノのスパイクを履き、「これは違う」というフィット感を得てから今まで、ずっと同じスパイクを愛用中。“ミズノ仕様”だという足でこれからもゴールを狙っていくつもりだ。

 当面の目標は、天皇杯本戦への出場と「高円宮杯、得点王」。FWとしてのこだわりが強く、それ故FWとして常にステップアップを目指しつづける相馬。ディフェンス面で目立つのではなく東京VユースのFWとして堂々たるプレーでゴールを量産していくつもりだ。

(取材・文 片岡涼) 


連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

TOP