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[MOM367]横浜FMユースMF星広太(3年)_チームを勢いづけた1得点1演出の活躍!!

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[12.12 Jユースカップ2回戦 横浜FMユース5-4清水ユース MM21]

 横浜F・マリノスユースの前線の動きは、非常に流動的だ。選手たちが次々とポジションを入れ替え、波状攻撃でゴールへ向っていく。決められたポジションなどは、あってないようなものとなっている。

 この日、4-2-3-1システムの左SHに入ったMF星広太も例に漏れず「左サイドで出場しましたけど、結構中央にいました。うちのチームはあまりポジションは関係ないので」と幾度もポジションチェンジから中央に切れ込み、チャンスを作った。

 松橋力蔵監督が「縦パスを落として真ん中ばかりにつないだり、横に渡したり。中に切れ込んでいく意識が非常に悪い」と試合を振り返ったが星広太は中央へ切れ込んだり、サイドを駆け上がるなど、バリエーションに富んだ攻撃でチャンスを演出した。

 1-0で迎えた前半41分、MF熊谷アンドリューの右クロスに合わせて走りこみ、まずは1点を決めた。このクロスは、星のうしろへ走りこんでいたMF松本翔へのものだったようだが「アンドリューは俺に出したパスじゃなかったみたいですけど、結果的に入ったので良かった」と安堵した様子をみせた。

 さらに前半ロスタイム1分には右サイドをドリブル突破。FW小野裕二を目掛けて蹴り込んだクロスは、相手DFの足に当たるといいコースに流れて、ゴールネットを揺らした。

 1得点1演出の活躍にも「前半の途中から自分のプレーが出来ていたのに、後半は運動量が落ちてしまった。退場者も出た中で、代えられてしまったことが悔しい」と反省ばかり。それでも「今シーズンはそんなにゴールを決められていなかったから素直に嬉しいです」と笑顔で話した。

 横浜FMユースは、既にJでも活躍しているFW小野裕二を筆頭に、来季のトップ昇格が決まっているMF松本翔。U-17日本代表選出歴のあるMF後藤拓斗と前線がタレント揃い。そんな中で星広太は『スペースをつく動きで得点に絡んでいくこと』を目標に、日々練習に励んでいる。

 今大会へ向けては「目標はやっぱり優勝。そんな中で自分が点を決めたり、アシスト出来れば。勝利に貢献できればいいなと思います」と抱負を語った。

 次戦の相手は全日本ユース(U-18)選手権王者のサンフレッチェ広島ユースが相手だ。各選手が厳しくマークされる中、一瞬の隙をついてスペースへ走り込み、星広太らしいゴールをみせたい。

(取材・文 片岡涼)

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