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[Y☆voice78]日本高校選抜FW佐々木雅人(西武台)「どんな相手でも100パーセントできるように」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第78回(11年日本高校選抜編第12回)はFW佐々木雅人選手(西武台高)です。
 全国高校総体、高校選手権でも輝きを放ったスピードスター。前線から献身的にボールを追い回すプレーも魅力の快足アタッカーは全国舞台を何度も経験した高校生活、そして将来をどう考えているのか?(取材日:3月5日)

―高校3年間を振り返って
「高校入って最初は試合も出ていなくて、自分がこういう舞台(高校選抜)に立てるという感じがしていなかった。今、この状況にはすごく驚いています」

―インターハイで活躍も活躍したけれど、それでも想像できなかった?
「想像していなかったですね。選手権も試合に出られればいいくらいに思っていた。ウチは(大宮入りした)清水慎太郎がいて、彼に任せっきりだった。個人的には慎太郎のサポートで点を取れればとは思っていたけれど、自分個人でここまでこれるとは思っていなかったです」

―自分が評価されていると感じている部分は?
「裏へのスピードとかシュートを狙っていくプレーとかは、自分の中でも持ち味だと思っているんですけど、チームとしてどれだけ仕事ができるかということだったり、チームのためにボールを追いかけられるかどうかという部分が一番評価につながっているんじゃないかと思います」

―改めて選手権を振り返ると?
「テレビで見ていた場所だった。そこで試合ができるという楽しみだった一方で、これで自分たちの高校サッカーが終わっちゃうんだなと。緊張はそれほど無かったんですけれど、やっぱり楽しみたいなというのが多かったですね。自分たちはベスト8で負けちゃったんですけれど、決めるところで決めていたら、負けは無かったんだろうなと後悔しています」

―関東1部昇格を目指す東洋大でのプレーとなるが
「1年だからと言って遠慮するのではなくて、1年からでもメンバーに選ばれるように全力でプレーしていきたい。他の1年生とかはこういう良い経験をさせてもらっている訳ではないと思うので、Jユース選抜とか全国選手権の優秀選手の中でプレーした経験というのを生かしたい。通用するところだったり、通用しないところだったり感じたところを今後につなげたい。普通の人たちの中で通用したりする部分も高校選抜の中では通用しないところもある。だから意識を高く持ってやっていきたい。同じタイミングで仕掛けると取られたりするんで、どんな人が相手でも、それを100パーセントプレーできるようになりたいです」

―高校選抜、将来の目標について
「高校選抜に残れるかどうかは分からないですけれど、目の前にあることを一生懸命にやって、選ばれる選ばれないにかかわらず、サッカーを楽しんでいければ。楽しめなければダメだと思うし、楽しめればいいプレーができると思う。だから楽しんでプレーしていきたい。将来はプロを目指してやっていく。自分のチーム(西武台)では清水慎太郎が先にプロへ行ったし、高校選抜でも小島秀仁、樋口、(加部)未蘭、櫛引、増田もプロでやっている。そういう選手たちと何か違うんだなということは分かりますし、実際自分で体験して体感して何が違うのか、感じたこと、それは良い経験になると思うので、見て、感じて、盗みたいですね」

(取材・文 吉田太郎)
連載:
「Youth star voice」

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