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[MOM431]桐蔭学園MF進藤圭介(3年)_V候補悩ませた10番

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プリンスリーグ関東1部
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 プリンスリーグ関東1部第3節 横浜FMユース1-2桐蔭学園高 横浜FMみなとみらい21トレーニングセンター]

 後半、同点を目指して怒涛の猛攻を仕掛けてきた横浜F・マリノスユース。これを桐蔭学園高の中盤が必死に食い止めていた。特に試合終盤は奪ったボールをすかさずシュートカウンターへと結びつけようとする横浜FMユースから10番MF進藤圭介中心にすぐに奪い返し、傷口を広げさせない。「マリノスはみんな上手かったけど、みんなが走って、運動量で上回ったのは自分たち」と進藤。1点差のまま40分間耐え抜き、歓喜の勝ち点3をもぎ取った。

 10番の活躍は守備だけで留まることはなかった。スペイン代表MFセスク・ファブレガス(アーセナル)や対戦相手のU-18日本代表MF熊谷アンドリューのように少ないタッチ数で攻撃をコントロールすることを目標にしているというゲームメーカーは、ワンツーなどを駆使して狙い通りのプレー。また足元の技術の高さを活かし、鋭くプレッシャーをかけてくる相手をかわして中央突破する場面もあった。

 「最近調子が悪くて、ずっといいプレーができていなかった。迷惑ばかりかけていたけど、信頼して使ってもらったし、気持ちだけで頑張ろうと思った」。後半は相手の猛攻にさらされながらもただ引きこもって守るのではなく、桐蔭学園が常にカウンターの脅威を相手に印象付け続けられたのは、高いテクニックを備えた進藤らの力によるところが大きかった。持ち味の攻撃力を発揮する場面が少なく本人は納得していなかったものの、攻守で存在感。山本富士雄監督も中盤で奮闘した進藤をマン・オブ・ザ・マッチとして挙げていた。

 強豪から勝ち点3を奪ったことについて進藤は「とにかくうれしい。気持ちで一丸となって勝てたことがうれしい」。昨年もレギュラーを務めたMFは最高のスタートを切った新シーズンの戦いについて「プリンスよりも1コ上の大会がある。来年チームが出れるように。あと、今年は全部の大会で全国に出られるようにしたい」と誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
特設:2011 プリンスリーグ

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