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[MOM433]浦和ユースMF野崎雅也(3年)_鮮烈ゴール生んだ意識の変化

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ イースト
[4.30 プレミアリーグイースト第3節 浦和ユース1-1東京Vユース 埼玉スタジアム第2G]
 
 鮮烈なミドル弾が試合を動かした。浦和レッズユースは前半22分、敵陣中央でパスを受けたMF野崎雅也主将がダイレクトで右足を振り抜く。「(こぼれ球だったのか、パスだったのか)どう来たのかよく覚えてないんですけど。ゆっくりの打ちやすいゴロだった。打とうと思って打ったら入った」。右サイドから来たボールに身体を被せるように打ち抜かれたボールは強烈なドライブがかかり、GKの頭上を抜けてゴールへと突き刺さった。

 意識の変化が生んだ鮮烈なゴールだった。「(周囲から)『シュートを打たないね』とよく言われていた。(ゴールシーンは)打とうという意識は少なからずあった」。4-3-3システムのアンカーのポジションから前線、サイドへ正確なショートパス、ミドルパスを配球する野崎。攻撃の起点として周囲を活かす役割を行ってきたが、試合を決める力も有していることを印象付けた。
 
 「自分の前に5人いる。常に全体を見渡せるように意識している。(アンカーは)セカンドボールを拾って周囲を常にカバーできるポジションでいい」と浦和ユースの“心臓”の役割を全うしている。視野の広さと精度の高いパスを武器にこの日も中盤で主導権をつかんでいた。だがこの日は「自分の横のスペースを使われたシーンがあった」と反省。課題のシュートで結果を残したが、「目の前の1試合1試合を大事に戦っていく」と誓う頭脳派MFはこの日の課題を次の試合へ持ち越すつもりはない。

(取材・文 吉田太郎)
特設:2011 プレミアリーグ

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