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[MOM451]三菱養和SCユースDF川田正人(3年)_万能型DFが好守で強豪完封

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ イースト
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7・10 高円宮杯プレミアリーグイースト第8節 F東京U-18 0-0三菱養和SCユース 深川]

 公式戦で約2年間連敗の続いていた苦手・F東京U-18から勝ち点奪取。特にGK永井堅梧やCB安藤裕麻ら守備陣の健闘が光った一戦で三菱養和SCユースの生方修司監督はCB川田正人をマン・オブ・ザ・マッチに指名した。「後ろを良くまとめていた。最後身体張れるしスピードもある。陰でよくやってくれた」

 縦へのくさびから攻撃をスピードアップしてくる相手の攻撃の起点を食い止め、背後を狙ってきたボールにはその俊足を活かして対応した。その好守で危険を何度も消し、チームに勝ち点1をもたらした。元々は中盤のアタッカーで、昨年の全日本ユース選手権では左SBとして4強進出に貢献している万能型。CBの層が薄いというチーム事情からプレミアリーグ開幕前にCBへ転向した。CBのポジションが安定したことからここ数試合は左SBに戻っていたが、CB冨田将司の負傷欠場に伴い、この試合では再びCBを務めることになった。ただ万能型DFはCBでもしっかりと役割を果たす無失点。「責任を持ってやっていた。ゼロに抑えることができたのはよかった。甘いところはあったけれど、修正してやっていきたい」。

 正確なパスなど攻撃力の高さが持ち味。ただCBでプレーすることへの抵抗はなかったという。「やれる人がいないなら自分がと。でもCBは後ろだけど前を向いてプレーできるし、楽しんでやれている」。同時にチームのために何でもしたいという強い意識がある。昨年の全日本ユース選手権では4強進出に貢献したものの、初の決勝進出をかけたF東京との準決勝では0-1の後半14分に2枚目の警告を受けて退場。この後チームは連続失点し、1-3で敗れてしまった。だからこそ「今年は全試合に出ること。今年は自分が引っ張っていく」。チームのために戦うことができるのであれば、ポジションにはこだわらない。

 憧れは「背が高くない自分の見本になる」というSB長友佑都(インテル)。同じくスピードを武器とし、加えてヘディングにも自信があるという川田は「自分たち(のチーム)は大きな選手がいないのでコンタクトしないようにボールを動かしながら戦いたい。今年は(高校生活)最後だし自分が頑張る。勝って楽しい思いをしたい」。今後も左SBに加えてCBでの起用がありそう。だが万能型DFはどのポジションでもチームに貢献する意気込みだ。

(取材・文 吉田太郎)

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