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筑波大と法政大の一戦は関東大学1部リーグ初の没収試合に……

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[10.15 第84回関東大学サッカーリーグ戦・後期1部リーグ第17節 筑波大-法政大 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場]

 第84回関東大学サッカーリーグ戦・1部の後期リーグ第17節の2試合が15日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた。第1試合では筑波大と法政大が対戦。筑波大が4-3で勝利したが、法政大に選手証不携帯の不備があったため、試合は『没収試合』となった。そのため公式記録上では、筑波大の3-0勝利となり、筑波大には勝ち点3が与えられる。尚、得点は全てオウンゴール換算になる。

 選手証不携帯による没収試合というケースは、2年前の関東2部後期リーグ・東洋大対朝鮮大の試合でも起こったことがある。当時は、東洋大が選手証不携帯という同様のケースを起こし、朝鮮大の3-0勝利という記録になった。しかし、関東1部リーグでは初めての事例。今回の件について、現段階では筑波大の3-0勝利となっているが、処分の詳細については関東大学サッカー連盟等で近日中に協議される予定だ。

 没収試合は実際に行われていた試合のスコアに関わらず、得点者なしでの3-0というスコアになる。そのため、当試合で起こった警告や退場、得点は記録に残ることはなく、今後のリーグ戦にも一切反映されることはない。

 この日の試合では筑波大のFW瀬沼優司(2年=桐光学園高)が2得点を挙げる活躍をみせ、FW赤崎秀平(1年=佐賀東高)もダメ押しの4点目を決めてみせた。得点ランキングで上位を争う彼らだったが、今回のゴールも無効のものとなってしまうのは、あまりにも無念だ。

 また、没収試合を引き起こしてしまった法政大だが、FW松本大輝(1年=大津高)が念願の大学リーグ初得点に加え、ハットトリックの活躍を見せた。しかし、もちろんこの得点も記録には残らない。各チームの選手にとっては、ショックすぎる結果となってしまった。

 関東の大学トップリーグ、さらには有料試合で『没収試合』が起きてしまったことは非常に残念だ。それでも、記録には残らない所で、この2チームが4-3という打ち合いの末の好ゲームを戦い抜いたのは、紛れもない事実。次節以降、ネガティブな部分はピッチに持ち込まず、各チームらしい戦いを繰り広げてくれることを期待したい。

<写真>法政大の松本はハットトリックも無効に……
(取材・文 片岡涼)

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