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[大学選手権]「大学界の槙野」中京大・藤牧がYouTube仕込みの先制弾&パフォーマンス

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[12.23 全日本大学選手権準々決勝 駒澤大1-2中京大 西が丘]

 FW藤牧祥吾(3年)の2戦連発弾が中京大を勢い付けた。後半10分、MF平山照晃(4年)が右サイドから折り返したボールをPA内で受けると、鋭い切り返しでDFをかわし、左足でゴール右隅にねじ込む。阪南大との1回戦(2-0)に続く先制点は、前夜からの“イメージトレーニング”の成果だった。

 「昨日の夜にYouTubeでイブラヒモビッチのスーパープレー集を20回ぐらい見ていたんです」。しなやかなボールタッチと鮮やかなテクニックに強烈なシュート力を兼ね備えたスウェーデン代表FWイブラヒモビッチ(ミラン)。藤牧があこがれるストライカーを彷彿とさせるようなひと振りが、豪快にゴールネットを揺らした。

 得点後は応援団が陣取るバックスタンドに向かって走っていき、チームメイトと「ウミガメの出産」パフォーマンスを披露。ボールをユニフォームの中に入れると、仰向けに寝て両足を高く上げて開き、ユニフォームの下から足の間を通してボールを取り出す。「YouTubeでアイスランドのチームがやっているのを見て真似しようと思って、バスの中で『これをやるから』ってみんなに携帯で映像を見せておいたんです」。得点もパフォーマンスも“YouTube仕込み”。乗りに乗る3年生ストライカーは満面の笑みだった。

 DF槙野智章(広島)にも負けないゴールパフォーマンスでスタンドを沸かせた『大学サッカー界の槙野』。この勢いのまま、来年1月5日の決勝まで4戦連発&ド派手なパフォーマンスで大会の主役に躍り出るつもりだ。

[写真]後半10分、中京大のFW藤牧祥吾(左)が先制点を決める

(取材・文 西山紘平)

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