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[MOM141]流通経済大GK増田卓也(4年)_“広島入り”GKが貫禄の完封勝利

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.26 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東代表決定戦Bブロック2回戦 東洋大0-1流通経済大 RKUフットボールフィールドA]

 全国大会のV候補筆頭・流通経済大のゴールを守る守護神、U-22日本代表候補GK増田卓也主将(4年=広島皆実高)は目に見えない“圧力”を備えていた。この日1-0で難敵・東洋大を退けた流経大だったが、東洋大には4度、5度のビッグチャンスがあった。だが前半に東洋大が放った決定的なシュートはU-22日本代表候補GKのプレッシャーに屈したか、ことごとく枠を捉えず。後半36分、同44分にゴール至近距離から放ったシュートは増田のビッグセーブによってゴールの外へとはじき出された。

 流経大の中野雄二監督も「マン・オブ・ザ・マッチはやはり増田じゃないでしょうか。ふつうのGKなら入っちゃうシュート。助けられました」と絶賛していたように守護神の存在感、その好守が一発勝負のトーナメント戦でチームに勝利をもたらし、全国大会出場の懸かる決勝の舞台へと導いた。

「あのくらいのピンチがくるのは想定していた。勝つことが一番重要。止めることができて、結果としてはよかった」と振り返った主将だが「(チームとしての)内容は乏しい。シュートで終わる回数が少なかったし自分たちのリズムでやることができていなかった」と試合内容については不満げ。全国で勝つためにはまだ克服しなければならない課題がある。

 まだ正式に発表されていないが、関係者はすでに増田のサンフレッチェ広島入り内定を明かし、来季からは地元の強豪で戦うことになる。現在の目標は「恩返ししたい」という流経大に全国タイトルをもたらすこと。全日本大学選抜、U-22日本代表候補と実績十分な「大学ナンバー1守護神」だが、まだ大学で手にしていない総理大臣杯、全日本大学選手権の全国タイトルも加えて地元に凱旋する。

(取材・文 吉田太郎)
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