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[ナイキカップ][高校MOM249]浦和ユースGK三上綾太(2年)_チーム乗せた唯一の2年生

10/6/13 06:11 【高校一覧】

[6.12 THE NIKE CUP JAPAN GSグループB第1戦浦和レッズユース 3-0 旭高時之栖]

　チーム唯一の2年生の安定した守りが、優勝を目指す浦和レッズユース(埼玉)を好発進させた。今大会、1年生を中心としたメンバーで臨んでいる浦和ユースはその初戦、前半チャンスをつくりながら無得点で折り返す苦しい展開。ただ、「前半前に出ることが出来ていた」と振り返るGK三上綾太がDFラインの背後へのボールを的確にケアし、DFに不安を与えない。
　　
　何度かあった危ない場面を冷静に封じた守護神の好守によって試合の流れをつかんだチームは、後半に3得点を挙げて3-0で快勝。指揮を執った岩瀬健コーチもゼロで抑えた守護神を讃え、マン・オブ・ザ・マッチに指名した。本人は「球際の部分とか相手に合わせてしまったところがあったし、ミスをなくさないといけない」と引き締めていたが勝利については満足げ。大会制覇へ向けて「優勝すればヨーロッパにいける。海外にいけるチャンスがある。ぜひつかみたい」と意気込んでいた。

　「確実なプレーをすることが第一だけど、イングランド戦の川島(永嗣)選手のようにここぞ、というところでチームを救うことのできるGKに、そして川口(能活)選手のようなリーダーシップも取れるようになりたい」と、日本、世界のGKを参考に多くを身につけようとしている守護神は、強豪との対戦が続く今大会を通して経験を積み、大きな成長を遂げる。

(取材・文　吉田太郎)