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[MOM274]山梨学院DF関篤志(3年)_より強固なDFを構築するために

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 全国高校総体1回戦 山梨学院 1-1(PK5-4)近大附 与那城総合運動公園多目的球技場]

 正直、この試合でマン・オブ・ザ・マッチはなかなか見当たらなかった。その中で期待値をこめて彼、山梨学院の日本高校選抜候補DF関篤志を選んだ。前半からチームは緊張からかなかなかうまく行かず、本来の中盤で繋ぐサッカーが影を潜め、ロングボールが多い展開となっていく。その中で彼は、この状況を打破すべく、考えを張り巡らせていた。「サイドバックの攻撃が足りなくて、DFラインがあまっていたので、後半はサイドバックを前に出すようにした」が、攻撃が徐々にかみ合いだした反面、今度は逆にDFラインが薄くなってしまい、彼と大黒貴哉の2バック状態となってしまった。

 相手の矢のようなカウンターをモロにくらい、決定的なピンチを多く迎えた。それでもGK伴野宏実と共に、関も体を張ったディフェンスで必死で耐え凌いだ。彼の体を張った守備は勝利に大きく貢献したのは間違いない。だが、「これから先、カウンターを受けることは良くあること。だからこそ、2バックだろうがもっとしっかり守らないといけない。そういう面では今日はピンチが多すぎた」と語ったように、ピンチがあまりにも多すぎた。

 その状況で1失点に抑えたことは十分に評価出来るだけに、この反省を2回戦以降にしっかりと生かすことが出来れば、より強固な守備を彼が中心となって構築していけるだろう。

(取材・文 安藤隆人)

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」

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