高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第48回はサンフレッチェ広島ユースのDF宗近慧選手(3年)です。年代別日本代表としてプレーしての経験もある広島ユースの守備の柱を担うCBの目標、課題とは?


―クラブユース選手権では劇的な勝利で、グループリーグ突破を決めました。宗近選手のゴールシーンも見事でした。
「ゴールシーンは、どうしてもあと1点が必要で、僕が前線に上がりました。ロングボールがきたので、後ろにそらそうとしたら、うまくゴールに入ってくれました。FC東京には去年負けているので、絶対に勝ちたかった。どうせグループリーグ敗退するなら、FC東京も一緒に落としてやるという気持ちでやりました。結果的に2-0で勝って、京都ユースも引き分けて、決勝トーナメントに進出できたのは、本当に良かったです」

―今年は守備の中心を担います。
「去年は3年生についていくだけでしたが、今年は自分たちが引っ張らないといけないと思っています」

―今年の個人的な課題はありますか?
「個人的にはまだ気持ちの波があるので、そこを直していきたい。常に気持ちの高い選手になりたいです。技術的には、足元の技術をもっと向上させたい。チーム全体でもっと繋げるように、後ろで起点となれるプレーをしたいです。守備をするのは当たり前で、自分が攻撃面での第一歩となって、自分から始まるような攻撃をすることが出来れば。でも、まだ自分は周りに助けられている状態なので、もっと積極的に自分から絡めるようにしたい」

―これからの目標を教えてください。
「もっと上のステージに行けるように努力したいです。あとは、ぜひ全国タイトルを獲りたいです」

(取材・文　安藤隆人)