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[選手権]神村学園、名門下し連覇王手!:鹿児島

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[11.5 全国高校選手権鹿児島大会準決勝 神村学園 3-0 鹿児島実]

 第89回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会準決勝が5日に行われ、2連覇を狙う神村学園が名門・鹿児島実と激突。3-0で勝ち、2連覇へ王手をかけた。

 柔の神村学園に、剛の鹿児島実。前半はまさにこの柔と剛ががっぷり四つに組み合った。神村学園は昨年の全国大会でも活躍した小谷健悟と期待の1年生ストライカー・野嶽惇也の2トップ、右サイドアタッカーの永富弘之、攻撃的右SB前鶴祥太らが流動的に動いて、前へ前へと仕掛けていくサッカーで襲い掛かると、鹿児島実もワンボランチの東郷太樹、ワントップの重信勇貴が攻守の軸となり、MF大内田涼や1年生MF山之内優貴ら1.5列目が勢いよく飛び出していくスピードアタックで応戦する。

 だが、15分を過ぎてくると、徐々に神村学園の勢いが勝っていく。それでもGK杉山拳斗を中心とした鹿児島実守備陣は、集中を切らすことなく凌ぎ、試合は0-0のまま後半に突入した。

 後半、試合は大きく動いた。神村学園はMF松下寛生に代えて、FW福島遼を投入。福島をFWに、小谷をトップ下に下げて、攻撃にてこ入れをしてきた。これがはまり、小谷がバイタルエリアでボールを集約。より周りが前線に飛び出せるようになった。

 すると13分、左サイドを突破した野嶽の折り返しを、MF永江拓弥がつなぎ、最後は前鶴が豪快なミドルシュート。これがDFのブロックでコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。長く続いた均衡が破れると、勢いに乗った神村学園は33分にも永富のパスを福島がスクリーンプレーで生かすと、最後は走り込んだ小谷が豪快ミドルを突き刺した。

 そして37分には右サイドを突破した交代出場のMF上船利徳のシュートのこぼれ球を、永富が詰めて勝負あり。神村学園が名門を下し、鹿児島城西との決勝戦に駒を進めた。

(取材・文 安藤隆人)

【特設】高校選手権2010

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