beacon

[選手権]星稜は不完全燃焼の敗退…駒大高の術中にはまる

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.2 全国高校選手権2回戦 星稜0-0(PK2-4)駒澤大高 柏の葉]

 相手の術中にはまった。MF本田圭佑を擁し、ベスト4進出を果たした04年度以来となる国立を目指した星稜(石川)だったが、2回戦で初出場・駒澤大高(東京B)にPK戦で敗れた。

 80分間の戦いを終えて0-0。シュート数は5対6と、互いにチャンスらしいチャンスはなく、両チームともにシュートのほとんどがPA外からのミドルシュートやFKだった。ロングボールの蹴り合い、中盤でのセカンドボールの拾い合い。星稜らしさを最後まで見せることはできなかった。

 河崎護監督は「(PK戦は)誤算ではない。向こうの方が力があったということ」と話したが、持ち味のサイド攻撃は出せずじまい。相手のペースに飲み込まれ、不完全燃焼の敗退となった。

 DF河浪啓介主将(3年)は「中盤がなくなって、すぐ前に蹴ることが多かった」と振り返る。前半は駒澤大高をシュートゼロに抑え、後半も決定的なピンチはなかった。しかし、自分たちも単調な攻めに陥り、チャンスをつくれなかった。

 「相手のロングスローが怖くて、毎回、FWにも守備に戻ってもらっていた。きついことをさせたかもしれない。もっと攻撃に専念させてあげられればよかった」。そう悔やんだ河浪は「PK戦は運。だれのせいでもない」と早すぎる終戦にうなだれた。

[写真]星稜はPK戦の末、2回戦敗退となった

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2010

TOP