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[選手権]大宮入り清水が4戦連発も…西武台は初の国立ならず

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 西武台2-2(PK4-5)立正大淞南 フクアリ]

 エースの4戦連発弾も、後半ロスタイムの劇的弾も及ばなかった。初のベスト8進出を果たした西武台(埼玉)はPK戦の末、初の国立の夢を阻まれた。

 0-1の後半2分、DF澤本玲(3年)の右クロスをFW清水慎太郎(3年)が頭で合わせ、4戦連発5得点目となる同点ゴール。後半19分に再びリードを許したが、怒涛の反撃で立正大淞南(島根)を押し込むと、後半ロスタイム、DF町山阿記(3年)の左クロスを清水が頭で折り返し、MF末松光(3年)がヘディングで押し込んだ。劇的な同点弾でPK戦まで持ち込んだが、勝利の女神はほほ笑まなかった。

 「自分がチャンスを外して、申し訳ない」。清水は唇をかみ締めた。放ったシュートは両チーム最多の6本。しかし、後半25分のシュートはゴールライン上でDFにクリアされ、同30分の右足ミドルもゴール左へ外れた。自分がもう1点取っていれば……。「ストライカーとして2点目を取りにいったけど、取れなかった」と悔やんだ。

 卒業後は大宮入団が内定している。同校初の国立、埼玉県勢としても92年度大会の武南以来、18大会ぶりとなる4強入りは果たせなかったが、今大会で積み上げてきた5得点は確かな自信になったはずだ。

 「ゴン中山さんのように熱い選手になって、魂のこもったプレーを見せていきたい。プロになって満足せず、その上を目指していきたい」。夢は大きく。清水の熱い高校3年間が終わった。

[写真]西武台FW清水(写真協力 『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2010

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