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[総理大臣杯]「役者が決めた」明治大、日本一へ向け確実な勝利!!(明治大vs.新潟経営大)

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[7.4 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦 明治大 2-0 新潟経営大 長居]

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントが4日に開幕し、大阪・長居スタジアムの第2試合では、昨年度インカレ王者の明治大(関東1)が2-0で新潟経営大(北信越)に勝利。準々決勝へ駒を進めた。
 
 ジュビロ磐田加入が内定している主将・FW山田大記(4年=藤枝東高)とMF小林裕紀(4年=ヴェルディユース)、ジェフユナイテッド千葉入りが内定しているFW久保裕一(4年=名古屋U18)ら率いる明治大が終始、主導権を握る展開となった。

 立ち上がり、明治大は初戦の堅さからか簡単にボールを失うなどのミスが目立つ。しかし、徐々に中盤での支配率が上がると、流れは明治大へ。山田を中心に、攻撃陣が果敢に攻め込むと、守備陣は新潟経営大に自陣PA内までボールを持ち込むことを許さず、バイタルエリアまで、侵入されても、DF楠木啓介(3年=鹿児島実高)、DF丸山祐市(3年=國學院久我山高)らが力強く跳ね返す。

 すると前半23分、左CKのチャンスにキッカーはMF宮阪政樹(3年=F東京U-18)。正確なボールはDF鹿野崇史(4年=市立船橋高)の頭にピタリと合い、先制点を獲得。「この大会はセットプレーが鍵になるため準備してきた」(神川明彦監督)というトレーニングの成果を発揮した。

 後半に入ってもゲームは、終始明治大ペース。29分には、山田のパスを受けた久保がPA中央から、しっかりと決めて見せ、「役者が決めた」と神川監督に言わしめるほどの追加点を挙げた。直後の30分には、MF田中恵太(3年=三菱養和SCユース)に代え、小林をピッチへと送り、攻撃の手を緩めない。試合はそのまま終了し、明治大が2-0と初戦を完封勝利で飾った。
 
 この日、新潟経営大は、W杯南アフリカ大会で2得点を挙げたガーナ代表FWアサモア・ジャンの従兄弟であるMFソロモン・アモイシィが先発フル出場。しかし、ギャンに通じる身体能力を前にしても、明治大守備陣は一切仕事をさせず、前を向いたプレーを許すことなく、シュート0本に抑えた。

 明治大の準々決勝の相手は同じく関東の第4代表・国士舘大だ。リーグ戦では1-0で明治大が勝利しているが、「ほとんど負けたような内容だったからリベンジ」(鹿野)と選手たちは表情を引き締める。次の試合は、コンディション不良に悩んでいた小林の先発復帰も濃厚だ。日本一の座に向けて、まずは着実な一歩を踏み出した。

<写真>明治大・久保の「役者が決めた一発」
(取材・文 片岡涼)

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