中学年代日本一決定戦!
「JFAプレミアカップ2011 supported by NIKE」
[5.3 JFAプレミアカップ1次R カターレ富山U-15 1-2 神戸FCジュニアユース J-GREEN堺]

初戦、気持ちよく勝利を収めたチーム同士の試合は互いの良さが出る好ゲームに。互角の試合は後半ロスタイムの劇的ゴールで決着がついた。

試合のペースを握っていたのは神戸FCジュニアユース(関西3/兵庫)。キャプテンのMF鎌倉大和、ワントップのFW石丸正太郎が鋭いドリブルでシュートまで持ち込み、前半開始から立て続けに決定機を作った。

対するカターレ富山(北信越/富山)が落ち着きを取り戻したのは前半も10分を迎えた頃。攻勢を強める神戸にカウンターで応戦、ボランチコンビのMF千石大貴とMF三鍋彰汰のコンビネーションからシュートを放つなど、徐々に流れを互角に持ち込む。

序盤からの神戸FCペースが少し陰りを差したかにみえた瞬間、先制ゴールが生まれた。
前半17分、カターレ富山が得た直接FK。これをゴール前に進出していたMF三鍋が頭で合わせる。
試合開始直後の決定機を決められきれず、嫌な展開になった神戸FC。しかし、先制を奪われてからわずか1分後に取り返す。こちらもFKのボールからMF鎌倉がゴール前へスルーパス。これに反応したMF白濱勘太が飛び出してきた相手GKの頭上を抜く技ありのループシュート。試合はこう着状態になった。

前線の選手のドリブルを武器に、縦への突破力が強い神戸FC。
競り合いになると、完全に勝つまではいかなくとも相手に自由は許さないカターレ富山。

ボール支配率は神戸FCが上だが、どこか歯車がズレたような攻撃が続いているように見えたのは、カターレ富山の粘りに苦戦していたからだ。

こう着状態のまま試合は後半ロスタイムに。このまま同点かと思ったその刹那、ファインゴールで試合を決した。FKからのこぼれ球が神戸FCのMF谷川雄大の前に弾む。このボールをダイレクトでこすりあげたシュートはドライブ回転がかかり、GKの頭上を越してゴールに突き刺さった。結果、これが神戸FCの1次ラウンド突破をぐっと引き寄せる重みのありすぎるゴールになった。
対するカターレ富山にとっては最後の最後で喫した痛恨のワンプレー。しかしこの試合から、1次ラウンド突破に手ごたえを感じたのもまた事実かもしれない。

(写真/前半18分、神戸FCのMF白濱は華麗なループシュートで同点ゴールを挙げる)

(取材・文/伊藤亮)

---

大会特設ページはこちらでチェック!
試合日程&試合結果も!