beacon

浦和にまた新星! 17歳の岡本がプロデビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.14 J1第2節 浦和1-0F東京 埼玉]

 浦和レッズにまた一人、若い力が生まれた。17歳のDF岡本拓也がプロデビューを果たした。後半27分、右太腿裏痛の中で強行出場した平川忠亮に代わって右SBで投入された。日本国籍を取得する前のエスクデロ・セルヒオの16歳10カ月22日には及ばないが、17歳8カ月24日での出場。日本人のクラブ史上最年少記録を作った。

 「すごく緊張しました。ピッチに立ったときの思い? もうデビューしちゃったと。サポーターの人も温かく迎えてくれて、うれしかった。1-0だったんで、ミスしないようにやろう、安全にやろうと心掛けました。みんなからおめでとうと言われました」

 原口元気山田直輝高橋峻希ら続々と若手が起用される浦和だが、今度は岡本だ。1-0と緊張感たっぷりの試合展開の中、「自分の持ち味を出してこい」と送り出された。期待されているからこその起用だった。言葉通り、まずは守備から入ったが、後半38分には逆サイドのポンテに長いパスも通して見せた。1-0の勝利に貢献。「勝ててよかったです。あのサイドチェンジはよかったと思う」とはにかみながら少し笑顔をのぞかせた。

 まだユースにも籍を置く2種登録の選手。だが浦和は、昨年のU-17W杯にも出場し、能力の高い岡本を買っている。開幕の敵地・鹿島戦もベンチ入り。怪我人が続出して層が薄いDF陣で、戦力として期待を寄せている。これからが楽しみな選手と言える。

 「まだ1対1でしかけたりできなかった。消極的なところがあった。今後の目標? 常にメンバーに入ることが大事。チャンスをもらえるように、日々の練習を全力でやっていきたいです」

 岡本はデビューに浮かれることなく、さらなる目標を口にした。今後は怪我人が戻ってくるため、ベンチ入りも熾烈になるが、得意の攻撃も発揮して、生き残りをアピールする。この日の一歩を、次の一歩につなげたい。若き新星はもっと成長し、さらにチームに必要とされる選手を目指す。

<写真>浦和DF岡本
(取材・文 近藤安弘)

TOP