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降格危機の柏はフランサの2戦連続弾で踏みとどまる

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[11.21 J1第32節 新潟0-1柏 東北電ス]

 柏レイソルは負ければJ2降格の可能性もあったが、前半35分にFWフランサがゴールを決めて1-0で勝利した。順位こそ16位のままだが2連勝で勝ち点を33に伸ばし、J1残留圏の15位・大宮(同37)との勝ち点差を4に縮めた。

 “魔法使い”がまたやってくれた。前半35分、ルーズボールにフランサが走り込みドリブルで突進した。ゴールエリア左から右足を振り抜くと、新潟GK北野の左手をはじいて先制弾。8日の清水戦の2得点に続く2試合連続ゴールで勝ち点3をもたらした。

 フランサは試合後のインタビューで「ゴールが取れて幸せ。(ゴールの際はマークにきた)新潟DFと走りあって、自分が後ろからスタートしたけど、足が遅いと思われていたのかな。うまく体を入れることができた。GKの手をはじいて入ったが、FWは運も必要だから」と笑顔をみせた。 

 試合は終盤、新潟が押し込むシーンが目立ったが、GK菅野を中心に全員が体を張って守り抜いた。柏は負けた場合、同時間帯に行われた山形-大宮が引き分けか、大宮の勝利で、降格が決まってしまうという状態だったが、自力で踏みとどまった。

 次節28日は、その大宮(NACK5)のと直接対決が控える。フランサは「勝ったことで自信になった。次の試合に向けて1週間、ハードに練習したい。精神面で冷静になることが大事になるので、しっかりとコントロールしたい」と静かに闘志を燃やしていた。

(文 近藤安弘)

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