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川崎Fが優勝戦線生き残る! 鄭弾で新潟に1-0勝利

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[11.28 J1第33節 川崎F1-0新潟 等々力]

 J1第33節は28日、各地で行われ、川崎市・等々力陸上競技場では川崎フロンターレアルビレックス新潟が対戦。2位の川崎Fは引き分け以下だと優勝を逃す可能性があったが、後半25分にFW鄭大世がゴールを決め、1-0で勝利した。優勝は最終節にもつれる展開となった。

 川崎Fは前節、最下位の大分に0-1で敗れ、連勝が5でストップ。流れを変えるためか、DF菊地、MF谷口がベンチスタートで、森勇介が先発復帰を果たした。

 システムは4-4-2で、GKは川島永嗣、DFラインは右から森勇介、寺田周平、伊藤宏樹、村上和弘、中盤はボランチが田坂祐介と横山知伸、攻撃的MFが中村憲剛とレナチーニョ、FWには鄭大世、ジュニーニョが入った。

 対する新潟は3位以上が消滅。天皇杯の結果次第では4位でもACLに出場できるため、そこを目標に掲げるが、司令塔のMFマルシオ・リシャルデスが負傷離脱と苦しい状況だった。

 システムは4-4-2で、GKは北野貴之、DFラインは右から内田潤、千代反田充、永田充、松尾直人、中盤はボランチが三門雄大と本間勲、攻撃的MFがチョ・ヨンチョルと松下年宏、2トップは大島秀夫、矢野貴章が入った。
 
 開始3分、川崎Fがチャンスを作った。森が右サイドをオーバーラップし、ペナルティーエリア右から強烈なシュート。GK北野にセーブされたが、リズムを作った。

 最初に決定機を迎えたのは新潟。前半9分、右サイドからDF内田のクロスにファーでMF三門がダイビングヘッド。フリーで放ったが、何とゴール右に外してしまった。

 川崎Fの決定機は前半23分に訪れた。FWジューニョが縦パスに抜け出し、GK北野と1対1に。シュートまでいったが、何と北野に当ててしまい、チャンスを生かせなかった。

 新潟は前半34分、FW大島に代えてFWエヴェルトン・サントスが入った。

 前半はその後、川崎Fがカウンター、新潟がサイドからのクロスを中心に攻めるが、ともに決定機がなかった。ロスタイムに、FWジュニーニョがペナルティーエリア右からシュートを放ち、DFをかすめてGKがとりにくい軌道になったが、GK北野が何とかはじき出してゴールならず。前半はそのまま0-0で折り返した。 

 後半、最初は新潟がチャンスを作った。同2分、FW矢野が右足でシュート。GK川島の正面を突いたが、リズムを作った。さらに同4分、右CKをファーでDF松尾が頭で折り返し、これをFW矢野が胸で落とし、DF千代反田がシュート。絶好機だったが、上に外してしまった。

 川崎Fは後半7分、FW鄭大世が右サイドから約35mの超ロングシュート。ややドライブがかかり、クロスバーを直撃した。同14分にはMF中村憲剛がペナルティーエリア右からシュート。グラウンダーのボールは惜しくも左のポストに当たって跳ね返り、GK北野にキャッチされた。

 その後も、川崎Fがやや主導権を握った。川崎Fは同23分、レナチーニョに代えてFW黒津勝を投入。ゴールを狙いにいった。

 そして直後に、川崎Fに待望の先制点が生まれた。後半25分、ジュニーニョの左からのパスをFW鄭大世がゴール。1-0とリードした。

 これで勢いに乗った川崎Fが、試合を優勢に進める。カウンターとサイド攻撃をうまく織り交ぜ、新潟ゴールに攻め込んだ。

 新潟は後半27分にMFチョ・ヨンチョルに代えて木暮郁哉を投入。左MFに入れ、MF松下を右MFに回した。さらに同35分、MF三門に代えてMF酒井高徳を投入した。
   
 対する川崎Fは、後半39分にFW鄭大世に代えて谷口博之を投入。黒津がFWに回り、谷口はボランチに入った。

 後半42分、川崎Fが追加点のチャンスを迎えた。ジュニーニョが左サイドを突破し、右から入り込んできた黒津にスルーパス。フリーでシュートを放ったが、何と左に外した。試合を決定づけるはずの2点目を逃した。

 ロスタイムは3分。川崎FはDF村上に代えてDF菊地光将を投入。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、川崎Fが1-0で勝利。最終節に優勝の望みを残した。

(取材・文 近藤安弘)

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