[11.28 J1第33節 大宮 1-1 柏 NACK]

　柏レイソルの日本代表GK菅野孝憲にとっては横浜FC時代の07年以来2度目となるJ2降格。前回はJ1初挑戦のチームのJ2降格だったが、今回は昨年度の天皇杯で準優勝し、99年のナビスコ杯で日本一にも輝いている柏。「本当に残念。落としてはいけないチームを落としてしまった」と無念さをにじませた。
　
　降格間際で踏みとどまっていたチーム同様、菅野自身も清水戦、そして新潟戦と2試合連続完封で勝利に貢献してきた。この日もカウンター攻撃に徹する大宮にほぼ決定機をつくらせずに試合終盤を迎えていたが、後半29分に痛すぎる失点。なかなか攻撃の形がつくれなかったチームにとって、この失点が重くのしかかってしまった。
　フランサのスーパーゴールで追いついたものの、攻撃陣に託した菅野の願いもかなわず、チームは次の1点が奪えなかった。「J1に残れると信じていた。今、(来季の)J2の(開幕の)ことを考えることはできない」。今年2月に初の日本代表入りを果たし、最高の形で迎えたシーズンは最悪の幕切れとなってしまった。

<写真>柏GK菅野
(取材・文　吉田太郎)