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柏vs川崎F 試合後の選手コメント

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[12.5 J1第34節 柏 2-3 川崎F 柏]

 J1は5日、最終節を行い、千葉県柏市の日立柏サッカー場では2位・川崎フロンターレ柏レイソルと対戦。勝てば逆転優勝の可能性のあった川崎Fは3-2で勝ったが、首位・鹿島も勝ち点3を加えたため、2位でシーズンを終了した。
以下、試合後の選手コメント

<柏>
●FWフランサ
「35分までは五分五分で拮抗していた。決められず、運悪く失点して崩れてしまった。ハーフタイムにスタッフからオーガナイズすることが大事だといわれた。(追いつくことは出来なかったが)チャンスも増やして2点を取ることができた」
―来年へ向けては?
「このチームが求めてくれるなら、黄色のユニフォームを着てここでやりたい。(J1昇格した)2006年の再現がしたい。(メンバーは入れ替わるだろうが)チームのベースは残るので90%昇格できるのではないか」

●GK南雄太
「高校から入団して12年間、うれしいこともつらいこともたくさんあった。ずっとサッカーやってこれたのは、サポーター、選手、スタッフ、会社の方々、そしてどんな時も支えてくれた家族のおかげ。周りの人に支えられた12年間感謝の気持ちで一杯。まだ他のどこのチームに行くか分からないが、対戦することになったらブーイングはほどほどにお願いします。またいつかどんな形でも戻って来たいと思っている。最後に、南雄太は柏レイソルを愛しています。12年間ありがとうございました」

<川崎F>
●MF中村憲剛
「長い1年いろいろありながら、最後何としても勝とうと。鹿島待ちでしたけど(優勝できず)本当に残念です。僕たちは何としても勝たなければならなかった。この気持ちは出せたと思うし、連係もよかった」
―試合後、鹿島の結果はすぐ分かった?
「終わったときにベンチから誰も出てこないし、サポーターも『わっ』となってすぐ静かになったのでアントラーズも勝ったのかなと」
―今年1年間チームが成長したと感じたことは?
「ACL含めて誰が出ても安定して戦える、若い選手もいいプレーを出せるようになってきていること」
―優勝するためには何が足りなかったのか?
「最後自分たちが勝って優勝という状態をつくれなかった。ただ連敗もしたけど、大事なところで勝ちきれる力は十分についてきた。サポーターの(温かい)声援に甘えないで戦ってきたつもり。また1年間頑張る」

●DF寺田周平
「ホームの鹿島戦は自分のミスで(1-1に)追いつかれて引き分けた。優勝することで報われるかなと思っていたけど。勝ち点2差は(自分のミスで引き分けた)この試合。僕としては悔やまれるワンプレーだった。あそこの勝点2というのが、響いたということを個人的に思っている」

●DF森勇介
「(鹿島の結果を)ベンチに聞きに入ったら『ダメ』といわれてがっかり。ACLもナビスコも優勝できなかったので、Jリーグは絶対獲ろうと言ってきた。ショックです。ウチは勝てるところで勝てなかったことが多かった。勝負強さを身につけていかないといけない。この後天皇杯があるのでそれを獲りにいく」
―サポーターに対しては
「サポーターのために優勝したかった。申し訳ない気持ち」
―チームの成長を感じるところは
「大きな試合でコケてきたけど、昨日はリラックスしていて笑いもあって『いけるかな』と思った」
―PKを獲得したシーンについては?
「DFに足ごといかれた。今年は悔しい思いをいっぱいしてきた。最後集中してしっかりやりたいと思っていた」

●FW鄭大世
「てっぺんには立てなかったけど、下向かないで来年もがんばってサッカーしたい。モチベーションは下がったけど天皇杯も大切な大切なタイトル。夜には切り替えてまたがんばる」
―得点シーンについては?
「うまくジュニーニョに落としたこぼれ。相手のミスに助けられた」
―最後足りなかったところは?
「自分たちは(0-1で敗れた)大分戦以外は全部勝った。きょうも勝った。それに対しては自信を持っていい。自分たちよりも鹿島の勝負強さを讃えたい」
―今後へ向けては?
「できるだけ早く切り替えていく。今までのこと全部忘れて悔しい気持ちを糧にしてがんばって勝利の美酒を味わいたい。自分たちはこれ以上の実力を持っている。(天皇杯では)元日まで勝ち上がって、みんながコタツで見るこの(決勝の)舞台に立ちたい」
―W杯の組み合わせが決まったが?
「(優勝を逃したので)今はあまり話したくない。(ただ、組み分けを友人から聞いて)テンション上がった。ドログバのコートジボワールにポルトガル・・・前日に友達と話していた相手がモロに来た。“死のグループ”に入りたいと思っていたから完全にうれしい」
―今後どのようなところを伸ばしたいか?
「とりあえず波をなくすこと。もうちょっと0-0とか勝負どころで決められる選手にならないと。厳しい中で決められるかどうか。得点能力を高めないといけない。ミドルでもごっつあん(ゴール)でも決められるように。(ナビスコ杯決勝は)勝負強いFWが一人いれば勝った試合。その『個』になれなかった自分が悔しい」

●GK川島永嗣
「きょう僕らに与えられた使命は勝つことだけ。結果的に(自分たちは)優勝できなかったけど、鹿島は優勝すべくして優勝したと思う。今シーズンはまだ天皇杯もあるので残りのシーズンにつなげていかないといけない。鹿島も苦しい時があったと思う。それを乗り越えて勝ちきった優勝」
―今年のチームについて
「今年は後ろから見てもフロンターレは成長していると思った。優勝できる可能性あると思う。(伸びたところは)チームとしての意識が高まった。フロンターレは攻撃力が良さだけど、チーム全員の守備意識が変わってきた。チームとしてのまとまりの意識が変わってきていると思う。今年一年間やってきたことは自信になる」
―個人としては?
「1年間の方向性はよかった。ただ自分ももっと成長しないと高いところでパフォーマンス出せない」

(取材・文 吉田太郎)

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