beacon

新潟は4戦未勝利。矢野は4戦不発で代表復帰アピールならず

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.27 J1第4節 湘南2-0新潟 平塚]

 アルビレックス新潟が開幕から2分け2敗と4試合白星なしの苦境に陥った。中盤を支配して攻め込むことはできたが、ゴールを割れない。FW矢野貴章、FW大島秀夫、MFチョ・ヨンチョルの3トップで9本、司令塔のマルシオ・リャルデスを含めると4人で12本のシュートを放ったが、決定力不足を露呈した。

 「決定機を決められなかった。相手がカウンターをしているときに、得意の形で攻めないといけなかった。一緒にプレーしていた湘南GK野澤? 何も感慨はない」

 4試合連続ノーゴールに終わった矢野がうなだれた。3トップの左に入り、長身とストライドの長いドリブルでゴールを狙ったが、決め切れなかった。前半19分にはPA内左でフリーでシュートを放つも、かつての同僚GK野澤にセーブされた。その後も果敢に攻めて両軍最多の5本を放ったが、新潟から駆け付けた大応援団の期待に応えることができなかった。

 日本代表復帰へのアピールもできなかった。この日は日本代表の小倉コーチに加え、原博実技術委員長が視察に訪れた。岡田武史監督は、高さとともに前線から守備ができる運動量豊富なFWを求めており、矢野もリストアップされていた。そもそも国内組最後の“代表選考”の場となる4月7日のセルビア戦(長居)で「今まで分かってる選手は逆に(見なくて)いいという感じ。ストッパーとか前の方(FW&アタッカー)を見てみたい」と話しており、今年に入って代表に選ばれていない矢野も、この日のプレー次第では選出される可能性もあったのだが…。

 「獲れるところで決めないと。。。しっかりとゴールを決めていきたい」と矢野。まずはチームで結果を出すことに意欲を示したエース。この苦しい状況は必ず、脱出できると信じている。31日はナビスコ杯・仙台戦、リーグ戦は4月3日の大宮戦が控える。昨季の成績はいずれも新潟より下のクラブだけに、何とか勝ち点3を奪って勢いに乗りたい。

<写真>新潟FW矢野
(取材・文 近藤安弘)

TOP