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中山劇的ループ弾!京都が“苦手”の敵地戦制す

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[3.27 J1第4節 磐田 2-3 京都 ヤマハ]

 アウェーの京都サンガF.C.が、劇的な決勝点でジュビロ磐田を3-2で下した。

 先制したのは今季まだ未勝利の磐田。前半20分、敵陣中央でこぼれ球を拾った韓国代表FWイ・グノが豪快な右足ミドルをゴール右上へ突き刺す。だが、京都も助っ人外国人の弾丸ミドルで追いつく。後半2分にMFディエゴが素晴らしい左足ミドルでGK頭上を射抜いた。

 ホームで初勝利を挙げたい磐田は13分、MF松浦拓弥が鋭い仕掛けでPKを獲得。これをFW前田遼一が右足で決めて再び勝ち越したが、京都は21分、右サイドの中山から送られたラストパスをFW柳沢敦が左足ダイレクトでゴールを破り、再び同点に追いついた。

 2度のリードを追いつかれた磐田は、試合終了間際の43分にFW荒田智之を投入して勝ち点3をもぎ取りにいく。だが、前がかりとなったこの隙を京都は見逃さなかった。ロスタイム、途中出場のMF安藤淳からの絶妙なパスをゴール正面PAやや外で受けた中山がコントロールから鮮やかなループシュート。ゴールを確信した中山が歓喜のダッシュを始めたあとにボールはゆっくりとゴールへ吸い込まれた。

 昨年アウェーでわずか1勝に終わっていた京都のアウェー戦今季初勝利。京都によると加藤久監督は「去年はアウェーで勝てないと言われていましたが、先行されながら最後にひっくり返したことは、選手の自信にもなると思う」。“苦手”の敵地戦を制した京都は暫定5位へ浮上した。

(文 吉田太郎)

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