[3.27 J1第4節 神戸1-1横浜FM ホームズ]

　ヴィッセル神戸は敗色濃厚の後半ロスタイム、起死回生の一発で引き分けに持ち込んだ。前半32分にミスから先制点を許すと、その後は再三の決定機を生かせず、試合は後半ロスタイムに突入。このまま敗戦かと思われたが、MFポポが鮮やかな直接FKを叩き込んだ。

　神戸によると、ポポは「距離が近かったので、あの距離ではとにかく壁の上を越すことだけをイメージした。壁を越えれば入ると思っていたからGKは見ていない。ボールを蹴ることだけに集中していた。内容はいい内容だったので、ネガティブな結果だけは避けたいと思っていた。得点を決めることでチームの力になることができてよかった」とコメント。連敗を2で止める価値ある勝ち点1を喜んだ。

　今季草津から加入したFW都倉賢も負傷が癒え、今季初先発。FW大久保嘉人と2トップを組んだ。都倉は「嘉人さん(大久保)は動きがすばらしい。連係を深めてお互いを生かせれば相手にとっても脅威になる。プレーゾーンはかぶらないし、距離感やお互いの特徴をもっと把握していければ」と手応えを深めた様子だった。

(文　西山紘平)