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C大阪が王者を撃破、香川が"御前試合"でラストアピール弾

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[5.5 J1第10節 C大阪2-1鹿島 長居]

 セレッソ大阪が王者・鹿島アントラーズに2-1で競り勝ち、3試合ぶりの勝利を飾った。後半22分、左サイドでMF乾貴士からのパスを受けたMF香川真司がドリブルでカットイン。PA内から右足を振り抜き、ゴール右上に突き刺した。

 鹿島も後半29分、DF新井場徹の左クロスからFWマルキーニョスがヘディングシュート。GKキム・ジンヒョンの弾いたボールをMF野沢拓也が左足で押し込んだが、その直後にミスから決勝点を奪われた。

 後半32分、GK曽ヶ端準がスローイングしたボールに味方が反応し切れず、中盤でMFアマラウが奪うと、すかさず右足を振り抜き、勝ち越しゴール。アマラウは、同じブラジル人選手で左足腓骨骨折のため離脱したMFマルチネスの背番号10のユニフォームをベンチから受け取って高々と掲げ、喜びを爆発させた。

 その後の鹿島の反撃も封じ、2-1で逃げ切り勝ち。香川は試合後のインタビューで「3連覇しているチームに対して全員が頑張った結果だと思う。(ゴールシーンは)シュートを打ててなかったので、ボールをもらった瞬間に打とうと思った。(コースは)微妙かなと思ったけど、気が付いたら入っていた」と笑顔を見せていた。

 香川にとっては、日本代表の岡田武史監督が視察する前で決めた豪快なアピール弾にもなった。C大阪は週末に試合がないため、この日が10日のW杯メンバー発表前最後の試合。香川は「点は取れてよかったけど、まだまだやれることはたくさんある」と、最後のアピールにも満足はしていなかった。

(文 西山紘平)

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