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新潟が今季無敗の首位・清水を撃破、開幕8戦未勝利から3連勝

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[5.8 J1第11節 清水0-2新潟 アウスタ]

 アルビレックス新潟が首位清水エスパルスに今季初の黒星を付け、3連勝を飾った。前半19分、MFマルシオ・リシャルデスの右CKにニアサイドでDF西大伍が頭で合わせ、先制点。同43分にもMFチョ・ヨンチョル、MF本間勲と細かくつなぎ、最後はFWミシェウが右足でゴールを破った。

 前半のシュート数は清水が1本、新潟が2本。新潟が2本のシュートで2点につなげたこと以上に、清水の内容の悪さが目立った。

 前節の京都戦(4-2)で退場処分を受けたDF太田宏介、累積警告のDFボスナー、MF小野伸二という3選手を出場停止で欠いた一戦。小野のポジションにはMF伊東輝悦が入り、最終ラインは右から辻尾真二、廣井友信、平岡康裕、児玉新と並んだが、守備の安定を欠いた面は否めなかった。

 結局、リーグ戦初先発となった廣井は前半だけで交代。後半開始からDF高木純平が左サイドバックに入り、児玉がセンターバックに回った。

 この交代も機能し、2点のビハインドを負った後半は清水の一方的なペースになった。後半2分にMF藤本淳吾が積極的にシュートを狙うと、同3分には児玉のフィードをFWヨンセンが頭でそらし、伊東が飛び出したが、シュートは枠を捉えられなかった。

 後半14分、辻尾の右クロスから岡崎がダイビングヘッド。同22分にも藤本の右クロスにヨンセンが頭で合わせたが、シュートの精度を欠く。同25分にはMF兵働昭弘の縦パスをPA内で受けた岡崎が鋭い反転とキックフェイントからシュートを放ったが、GK東口順昭の好セーブに阻まれた。

 清水はこの直後に辻尾と伊東を下げ、MF山本真希、FW永井雄一郎を投入。なんとか1点を返そうと猛攻を仕掛けたが、最後までゴールを割れなかった。

 今季公式戦無敗、ホームでは全勝の清水を破る大金星を挙げた新潟。開幕から8試合白星なしと出遅れたが、ここに来ての3連勝で、戦績も3勝5分3敗と五分に戻した。

 今季札幌から加入し移籍後初ゴールとなった西は試合後のインタビューで「練習からニアを狙おうと思っていたので、うまく決まってよかった。相手は何人か(出場停止で)出れていないし、ここで叩きたいと思っていた。後半は相手が前に人数をかけてきて押されたけど、体を張れたと思う」と胸を張っていた。

(文 西山紘平)

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