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F東京・大黒、先制弾の4分後に不運なオウンゴール・・・

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[7.28 J1第15節 F東京1-1磐田 国立]

 FC東京の元日本代表FW大黒将志が、後半2分に2試合連続ゴールで先制をもたらしたが、歓喜から4分後、不運にもオウンゴールをしてしまい、悔しさを浮かべた。

 ゴールは素晴らしかった。右からのクロスをファーできっちりと叩きつけて、右のネットに突き刺した。「良いボールが来たんで、とにかく逆サイドに入れようと思った」とサラリといってのけたが、さすがの決定力だった。

 しかし4分後、悪夢が待っていた。磐田DF那須大亮のヘディングシュートが、ワンバウンドしてゴールマウスへ。一旦、ゴールライン上で松下年宏がクリアしたが、これが守備に戻っていた大黒に当たってしまった。「クリアできたといえば、できたと思う。ワンちゃん(松下)がクリアしてくれて、それが・・・」と嘆いた。

 大黒は移籍から3試合で2ゴールと文句のない結果を残している。チームもこの日、磐田に倍の15本(F東京は7本)のシュート打たれながら引き分け、これで6戦負けなしと粘りを見せている。しかし実は、これで今季のホーム戦7試合連続(ホーム戦は全8試合)で引き分けと、J1記録を更新している。

 名誉な記録か、不名誉な記録か。良く言えば負けずに勝ち点1を取ったといえるが、悪く言えば、勝ち点2を落としている。MF鈴木達也は「ホームで勝ててないのは、勝ち試合を逃している感じ」と悔やむ。日本代表DF今野泰幸は「(ホームというのを)強く意識しているわけではないんだけど。一戦一戦、勝つようにやっている・・・」と表情を曇らせた。

 ホームだから必ず勝てるわけではないが、F東京は優勝を目指しており、ホームで勝てないのは痛い。城福浩監督は「多くのファンが来てくれている。我々は、入場者収入で支えられてる。ホームで久しく勝ってない。勝って、試合を見に来てくれている人と喜びたかった」と、ホーム戦で勝てないことを懺悔した。今は苦しい時期だが、負けなかったことをプラスにとらえ、今度こそ今季初の連勝を掴みたい。

<写真>ドローに落ち込むF東京大黒
(取材・文 近藤安弘)

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